ビジネス初心者は「興味のあること」よりも「稼ぐこと」を優先するべき

読者からの質問

こんにちは、齋藤です(プロフィールはこちら)

今回の記事では、

・稼ぐことを優先するべきなのか
・興味のあることを優先するべきなのか

という問題についてです。

この2つは相談メールでもよく頂くことでもありますし、なんらかのコンサルを受けたことがある人や、情報起業家などの発信を受けとっている人であれば、1度は目にする&考えたことがあるのではないかなと思います。

 

先日、下記の記事でSさんからの相談メールをシェアしましたが、そのなかでも触れられていたことでもあります(前回の記事内ではスルーしましたけど。笑)

 

プレミアムメンバーシップの物販コンサルで成功できても、それは私には興味がないことだと思うので斉藤さんの言ってること(興味あることをやれ)と矛盾してしまう気がします。

とSさんは悩んでおりました

プレミアムメンバーシップはなんらかの専門分野、実績などがない場合の起業は「物販でまずは成功すること」をオススメしています

物販で成功しても、物販に興味がなければ僕が言っていることと矛盾してしまうと。

 

僕はこのブログでは「好きなこと、興味のあることをやる押し」に見えるかもしれませんが、必ずしもそういうわけではありません

専門分野や実績がないのであれば「興味のあることで上手くいく」のは大変に難しいし、そもそも興味のあることがないという人の方が多い

せいぜい「ちょっと好き、興味ある」程度のもので、僕が設定しているレベルではないことがほとんど(僕は興味のあることで稼ぐ場合、変態レベルを推奨しています)

これは細かく書いていない部分でもあったので、今回はちょっと詳しく話していこうと思います。

ビジネスの3つの方向性

稼ぐ、自分のビジネスを作るにあたって、3つの方向性があると僕は思っています

1:好きなことをやる
2:ニーズのあることをやる
3:稼げることをやる

特に難しいことではないですね。3つが全部重なり合ってるのが一番なのは言うまでもありませんが、そう上手くいかないのが辛いところ(苦笑)

ちなみに僕が今やってるビジネス、自己啓発系の情報発信は3つすべてを満たしています。だからやってるんだけど。

 

好きな事というのはアフィリエイトでも転売でも、歌でも絵でもなんでもよくて「その人個人が好きで好きでたまらないもの」のことです

ニーズのある事というのは、今はないけど人々が求めている潜在的なものでも、すでにある顕在的なものでも構いません

そして最後の稼げる事というのは、今でいうと表面上はツイッターを使った情報発信であったり、昔ながらの鉄板だとなんからの資格を使った起業ですね(美容師もこれ)

それぞれ深堀りしてみましょう。

好きなことをやる

「稼ぐことを優先するべきなのか、興味のあることを優先するべきなのか論争」でまず出てくるのがこれでしょう

好きなことで稼げれば、まあ言うまでもありませんがこれほど良いことはありません。しかし好きなことで稼ぐのは思いの他、ハードルが高いことでもあります

世間の「好きなことで稼ごうぜ派」の人は、どうやらこの視点が抜けてることが多いように思います。

 

そのハードルは、

・需要
・自分の好き具合、レベル
・ビジネスになるかどうか

というものです。これらのハードルが存在し、乗り越えなければ好きなことで稼ぐことは不可能なのです。

需要

まず自分の好きなことに社会的な需要がないとビジネスになりません。すなわち稼げません

例えば俳句や和歌が好きだとしましょう。これってビジネスになると思いますか?調べてないんでわかんないけど、僕は大変厳しいと思うんですよね

だって、単純に需要ないじゃないですか(笑)

せいぜい年寄りのカルチャースクールや、マニアックな人向けのブログやサイト運営くらいしか思いつきません

俳句の心得をビジネスに活かせば成功します。とかいって自己啓発にこすりつけることも可能ではありますが、それでもマニアックすぎて需要という意味ではないんじゃね?としか思えません。

 

需要の見極め方(儲かるかどうかの見極め方)というのは簡単でして、

・そのジャンルで成功している人が多くいる

ということだけです。単純に成功者が多ければ需要が多いということになります(もちろんライバルは増えますが)

僕がやってる自己啓発、稼げる系の情報発信なんて成功者だらけです。だから需要あるわけですよ。

自分の好き具合、レベル

好きなことで稼ぎたければ「ちょっと好き」程度では論外です

ビジネスとして成立するくらいの知識、技術、魅力がないといけないのは言うまでもないでしょう

多くの人はこのレベルまでいきません。ここまでやると楽しいを超えて苦痛になるからです。

 

興味深い研究が1つあります

ドイツのトップの音楽学校の研究なのですが、その学校内でも1軍2軍3軍というランク付けをされるわけです

そして1軍の生徒は「練習を苦痛だ」と思っていて、2軍3軍は「練習は楽しい」そうです

野球選手でおなじみのイチローも同じようなことを言っていましたね。「試合を楽しむという感覚がわからない」と。

 

「好き」ではなく「自分の天命」レベルに思えないと戦えないんですよ

だって周りのライバルはそんな人なんですよ?そこまでじゃないザコは自然淘汰されていくのです

好きなことで生きていくのは変態にしか許されないわけです。

ビジネスになるかどうか

自分の好きなことが社会的な需要があったとしても、ビジネスになるかどうかは別問題です

今の世の中は生きていくのにどうしてもお金が必要ですし、ビジネス自体もお金がないと動きません。なのでそのぶんだけは最低限稼ぐ必要があります。

 

「稼げる金額」というのはビジネスの構造で決まります

上限と下限はビジネスモデルで決まり、あとはその幅のどのあたりに着地できるか?という話で、ラーメン屋の年収はだいたい同じでになります

成功すれば上限値に近く、失敗すれば下限値になるだけ。僕が美容師をやめるのも「1人で稼げる金額の上限値は年収1000万程度だから」というのはこのブログでも話していることですね。

 

美容師は社会的に職業として完成しているので楽なもんですが、これがまだないカテゴリだと更に苦労します

例えば「餃子が好きすぎる」とかの場合。一見すると餃子を仕事にすればいいように思えますが、まあハードル高いですよね

ビジネス慣れしていて、餃子が超美味いとかなら可能性ありますけど、資金も人脈も知識もないただの餃子好きなだけでは成功するのは難しいでしょう。

 

社会的に認められないものが好きな場合なども考えられます

例えばセーラー服が超好きとか。

僕はセーラー服には一定の需要があると思いますが、これをビジネスにするのは色々と問題なわけで(苦笑)

 

スノーボードとか、ゲーマー、模型のプロモデラーとかもビジネスにするのは難しいですね(ゲーマーやモデラーはトップでも普段はフツーの仕事してます)

需要があってもビジネスになるかは別問題なのです。

ニーズのあることをやる

ビジネスかじってる人がよく言うのがこれです。「ニーズのあることをやれ」

ビジネスを知らない人からすると、一番起業家っぽいかもしれません

でもこれって難しいと思うんですよね。まず何にニーズがあるかなんてフツーの人にはわからんわけです。わかるとしたらビジネス慣れしています

もしわかったとしても、感情を殺してそれをやるのは大変ですよ。専門技能も必要な場合も多いですから。これができればそもそも何やっても稼げます

ニーズがあるからといって、そこに自分が参入しても稼げるまで茨の道なものです。

 

例えば今なら画像、動画、webサイトが作れるweb系クリエイターというのは人手不足といわれています

僕も実感しますが、個人レベルでももっと画像や動画の制作を気軽に頼めるといいのになーって思います。ココナラとかありますけど、正直あまり使えません

そこで「じゃあweb系クリエイターになろう!」とかは僕は思いません。だって超大変じゃないですか、画像も動画も素人ですから。

そもそも別にプロとして食えるレベルになりたくありません。仕事にするレベルで興味ないもん。

 

「ニーズがあることをやる」なんて当たり前なんですよ。じゃないとビジネスになりません。

Twitter見てると「プログラミング勉強中です!」みたいなプロフィールよく見るんですが、あれってニーズがあることをやれ!の典型ですね

インフルエンサーの言葉に飛びついて「ニワカ」になったところで、小遣い稼ぎが関の山です。

 

プログラミングやってみたら超好きになれたとか、今の自分にプログラマーになれるだけの資源がある(時間、お金)なら別ですが、そうでないのにニーズがあるからといって飛びついたところで・・・という話なんですよ

だから僕はTwitterのプログラミングやってます!を見ると、インフルエンサーの言葉の薄っぺらさと大衆の愚かさを感じるのです(笑)

稼げることをやる

「稼ぐことを優先するべきなのか、興味のあることを優先するべきなのか論争」の本丸いきましょう

ハッキリ言ってしまうと、あまりビジネス経験がないとか、これまでに何かを突き詰めてやってきたことのない凡人の場合、僕は稼ぐ事を優先するべきだと思います

好きなことなんか簡単に見つからないし、あったとしても変態になれる人なんていないんですよ

ニーズのあることをやる。というのはバカバカしい話ですし、そもそも稼げる事をやればそれってニーズあることなわけです

だからまずは「稼ぎましょう。そのために稼げることをしましょう」と思います。

 

稼げるようになるとマインドも上がるし、ビジネス知識も鍛えられます。さらに時間とお金の余裕もできるから人生のステージもあがります

ステージが上がると見える世界が変わるんですよね。レベルが低いまま、色々考えたって無駄なんですよ

人生のステージが上がると「人生の課題」も見えてくるもので、自分がどうありたいのか?というのも勝手に出てくるものです

「何をしたいかわからない」という人は多いですが、そりゃそうなんですよ。なんもしてないんだからわかるわけありません

経験値がないとそんなもん判断できないのです。僕も美容師おもんねってなりましたけど、これだって「美容室経営者」になったからわかったことです。

稼げるものの見抜き方

というわけで僕はタダの一般人には「稼げることをやれ」派なわけですが、問題は稼げるものの見分け方です

これがわからん人がプログラマーやYouTuber、Twitterでインフルエンサーになろうとして爆死したりするわけです。

 

基本的には、

・今の自分にはない専門技能
・ユニークさ

が必要とされるものは避けましょう。簡単に言えば、誰でもできることをやるべきです

ここまで言えばもうわかってほしいんですが「アフィリエイト」「転売」「国家資格をもっているならその職業」が誰でも稼げるものになります。

 

アフィリと転売がプレイヤーが多いのはこういうことなわけです

アフィリは最近はオワコン気味ではありますが、やり方さえ間違わなければ一定の結果はまだ出せますし(まあそれならアフィリじゃなくてええやんって話なんで、どのみちオワコンなんですけど)、転売なんかはすぐに結果出ます

すでに国家資格を持っている場合は、その職業で独立すればサクっと稼げますね。僕とかはこのパターンです。まあ1から目指すもんじゃありませんけど、すでになんらかの資格を持っていれば、まずそれで成功してしまえばいいのです。

突き抜けるだけの異常な行動をしよう

しかし実際はアフィリで稼いでる人は少ないとかいわれるし、転売も同じくです。国家資格をもっていても稼いでない美容師は大量にいます

これはなぜか?

突き抜けるだけの行動をしていないからです。ビジネスとして本気でやっていない、ただそれだけ。

 

アフィリなんてリスク0ではじめれますから、テキトーにチョロっとやるだけでビジネスとしてやってる人ってほとんどいないでしょう

副業で月10万円稼ぎたいです!とか、レベルの低いこといってる人が多いのが良い証拠です

やるならなんでもっと上目指さないの?と思いますもん。月10万稼いでも人生変わりませんよ

美容師とかもダラダラ何も考えずにやっとるんですよ、そりゃあ稼げるようになりません。年収200万でファイアです。

 

「誰でも稼げること」というのは誰でも稼げるんだから、突き抜けた行動しないとダメなんですよ

行動を積み重ねるだけで稼げるから、こんなに簡単なことはありません。まあそれが大変なんだけど(笑)

でもユニークさとか、クリエイティブさとかいらないというのは本当に簡単ですよ。

 

インフルエンサーとか情報発信とかで成功するのって、専門知識はいるし、異常な行動量いるし、ユニークさもクリエイティブさもいるんですよ

稼ぐだけなら「稼げることをする」これがもっとも簡単だと思いますけどね

自分がクリエイティブであるとか、目を引くユニークさがあるなら、いきなり情報発信とかやれば1年位で成功しますのでどうぞ。

重要なのはバランス

「好きなことをする」「ニーズのあることをする」「稼げることをする」

それぞれの特徴?というのかな、そんな話をしましたが、僕個人が意識しているのはバランスです

どれかの道を突き進め!ということではないんですよ。最初は稼げることするのが良いと思うけど。

 

僕個人としてはビジネスをする上で2つのバランスを取るべきだと思っています

1:稼ぐ事にフォーカスする
2:自分の幸福を追求する

自分の状況や時代などを見て、バランスを取っていくわけです

年収200万円時代は1にフォーカスしていましたが、今は美容室経営である程度稼いだので(年収1000万)1は僕にとって、もうあまり興味がないのです

(もちろんもっと自由がほしいので稼ぎたいけど、最優先ではない)

 

だから「興味のないことやっても仕方なくね?」という思いが強いわけで、このブログにもそれが出ていると思います

あと僕の性格的なところもありますね。仕事やお金にそもそも興味がありません、不自由したくないだけ

僕は自分がしたいことをして生きていたい性分なのです、社会的な評価とかはどうでもいいです。

 

1:稼ぐ事にフォーカスする
2:自分の幸福を追求する

これはどっちがいいとかではありません。好みですし、最終的にはどちらも同じ結果が得られます

稼ぐことにフォーカスすると、ふとお金を稼ぐことに飽きるもんです。そうなると次は自分の幸福を追求することになりますから、2もついてきます。

 

自分の幸福を追求すると、「幸福には他者に認められる」ということも幸福の1要素なので、人に価値提供したりなどを始めます

そうするとお金が稼げますから、1もついてくるわけです。

 

要は「今、自分はどっちなのか?」ということです

そして稼いだことない人に僕がいつも言うのは「まず実力無いと話にならないんだから稼げるようになろうぜ」です

稼いだことないと、2って見えてこないことが多いんですね

なので「稼げるけど興味のないことは意味がない」というわけではありません。お金を稼いでるという事実は、それだけで自分の幸福や目的に近づきます。

 

今日の話を頭に入れながら、今自分がどのバランスでいくのがいいのか?を考えながらやると良い結果になると僕は思います

結局は今の自分のステージと目的次第ですからね

僕はまだ稼いでないなら「稼ぐこと」を優先して、ある程度結果でたら「自分がどうありたいか?」を考えると良いのかなと思っています

とりあえずお金がないとマジで動けませんから、動けるだけのお金はさっさと稼いでしまいましょう。

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齋藤慶太

齋藤慶太

27歳で美容室で起業し、年収200万から1000万へ。しかし美容師がおもんない&自分の思っていた人生ではないと感じ、情報発信で起業し直すことに。美容室経営、情報発信ビジネス、メディア構築など、「個人で稼ぐ」ためのスキルやマインドセットを発信しています。

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齋藤慶太

齋藤慶太

27歳で美容室で起業し、年収200万から1000万へ。しかし美容師がおもんない&自分の思っていた人生ではないと感じ、情報発信で起業し直すことに。美容室経営・情報発信ビジネス・メディア構築など「個人で稼ぐ」ためのスキルやマインドセットを発信しています。

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