こんにちは、齋藤です(プロフィールはこちら)
先日、1年ほど前から開業の相談を受けていた美容師の人が独立しました
2020.10.09
田舎で「儲かる美容室」を開業するならどうするか?を考えてみた
先日、また美容師の方から相談がきまして、8通にもわたる怒涛のアドバイスをしました(問い合わせからメッセくれましたら内容にもよりますが、これく...
2020.10.13
美容室で独立するなら働きながら準備しろ【正しい独立の作法】
今日の記事も美容師Sさんからの相談メールで思ったことについて書きたいと思います 「美容師の独立の作法」についてです(笑) 美容師から...
2020.10.16
「理念や自分がしたいこと」からビジネスモデルやコンセプトを作るな
今日の記事も引き続き、相談メールをくれた美容師Sさんとのやりとりで思ったことを書いていこうと思います この記事では「独立するなら理念で店を...
無事にすぐ売上を安全圏にもっていけたようで、僕も安心&よくやったなあという思いでしたが、ここで1つちょっとした小話を書けそうだったので今日はちょっとその話を。
その方はわざわざ僕にリアルに会いに来てくれたんですが(しかも夫婦で)その時に奥さんが「毎日不安そうなんですよw」と言っていました
ああ~わかる、わかるよ~ホントによくわかる。というのが僕の素直な感想
僕も独立してもう8年になりますが、いまだに毎日不安です。最近だとコロナなんかもありましたしね
こうやってブログとかもやって情報発信してますが、ちゃんとしたビジネスにならなかったらどうしよう・・・とかも思います
情報発信は本業がある限り、時間を食うだけのリスクしかないけどそれでもそう思っちゃう。
ちょっと前にツイッターで見たんですが、
「メンヘラじゃなかったのに起業したらメンヘラ化した」
というのがちょっとバズってたこともありまし。バズってるということは共感するというわけで、独立・起業するとメンヘラ化するのはあるあるなのです
起業してる人はやり手や自信家、頭がいいとか見られがちですが、全くそんなことはありません
割とメンタル不安定な人が多い印象なんです。
僕も起業する前と比べると精神的に疲れることが多くなってる実感があります
昔は年収200万の貧ぼったれ美容師で金もない、オーナーのアホさに付き合わないといけない、実力をつけないといけない、の三拍子でイライラはしていましたが、むしろそれがエネルギッシュさや野心につながっていたような気がします
ただ若いだけだったのかもしれないけど。
このように「起業するとメンヘラになる説」があり、なおかつこの記事上にも3人のメンヘラがいるわけですから(苦笑)この説は非常に妥当性があるように見えます
この記事では「起業するとメンヘラになる説」をちょっと考えてみたいなと思います。
ショボイ起業家はメンヘラになる
実は僕の中では「起業するとメンヘラになる説」もしくは「起業したヤツはメンヘラになる説」には結論がでています
これは「せっかく独立して年収1000万になったのになぜこうもモヤモヤするんだろう?」と悩み、投資だったり、転売だったり、アフィリエイトだったりをやってきた経験であり、
僕が今現在、情報発信で起業し直そうとしているのも「メンヘラからの脱却」を目指してのことなんですよ。
「起業するとメンヘラになる説」というのはちょっと雑で、実際は「ショボイ起業をするとメンヘラになる」というのが正解なんです
ショボイ起業ってどういうものかというと、以下の条件を満たすビジネスをやってる場合です
1:利益が出にくいビジネス
2:将来性がない、もしくはないように見える不安定なビジネス
3:今やってるビジネスでしか稼げる自信がない
4:自分が動かないと稼げなくなる肉体労働状態
この4つに当てはまるビジネスをしている場合はそのビジネスオーナーはメンヘラになります。人を雇っている場合はさらにメンヘラ度アップ(苦笑)
逆に言えば、この4つの条件を満たさければメンヘラすることはないとも言えます。
僕がメンヘラになったわけ
例えば僕の場合を当てはめてみましょう
1:利益が出にくいビジネス
→個人美容師は利益率60%くらいはとれるのでこれは問題ない
2:将来性がない、もしくはないように見える不安定なビジネス
→個人的に美容師は将来性、安定性があまりない。病気、災害があると終わり
顧客単価も低いため基本数が必要なので新規獲得コストもそれなりな上、顧客は必ずいずれは来なくなるので新規客獲得というカゴで走り続けるハムスター経営になりがち
3:今やってるビジネスでしか稼げる自信がない
→僕なんかはモロにこれだった。なんせ美容師しかしてないし、昔はビジネス知識なんてありもしなかったので「美容師で飯食えなくなったら終わり」感でメンヘラ化
どんなビジネスをやってもある程度稼げる自信があると言うまでもなくメンヘラ化もしないし、そういう人は人生もビジネスも楽しそうに見える。
4:自分が動かないと稼げなくなる肉体労働状態
→正直、働きたくないでござる。いや、働いてもいいんだけど1日3時間くらいとか、週3とかでお願いしたい
そして開業して年収1000万にはなったけど毎日10時間労働で、病気、災害がないことを神に祈りつつ、新規客獲得のカゴを回し続けるモルカーになるのは非常に疲れる
常に仕事のことが頭にあって集中できない、なんだったら不安で仕事したい=これはもう完全にメンヘラでヤバいわけ。
人それぞれメンヘラになるまでの精神状態や移行の仕方はありますが、先程あげた4つの条件が非常に密接に関係してくるのを僕自身の体験から導き出したわけです
僕の周りの起業メンヘラもだいたいこれ。飲み会とかでこの話してみてください
おっさんばっかりでも女子会のようにわかる~の連続で傷の舐めあいできますから(笑)
1:利益が出にくいビジネス
2:将来性がない、もしくはないように見える不安定なビジネス
3:今やってるビジネスでしか稼げる自信がない
4:自分が動かないと稼げなくなる肉体労働状態
この4つを満たせば、起業すれば君もメンヘラになれる☆
メンヘラにならない起業家になるためには。
4つの条件を満たすとメンヘラになれるわけですが、ヘラりたくない場合はどうすればいいのか?
素直に条件を満たさなければいいわけですが処方箋というのはいつも求められるものですから、ちょっとこれも考えてみましょう。
単純に考えてカウンターパンチしてみましょう
1:利益が出にくいビジネス→利益が出るビジネス
2:将来性がない、もしくはないように見える不安定なビジネス→自分が将来性、安定性があると思えるビジネスをやる
3:今やってるビジネスでしか稼げる自信がない→専門家ではなく起業家になる
4:自分が動かないと稼げなくなる肉体労働状態→自動化するか、雇用するか(しても利益が出て、かつ管理がしやすい雇用方法で)
条件を満たさなければいいわけですから逆に考えるとこうなります
が、このカウンターを決めるのはフツーの人では無理でしょう(苦笑)
これができる人はもはやデカイ会社を作れる人です。
なのでもうちょっとライトに考えると、
・年収でいうと2000万以上
・雇用はせず個人で。
・時間もある程度ある
というところに落ち着くのかな。という気がします
これは店舗経営系のビジネスだとまあ満たせない条件ですね
個人美容師なんかはメンヘラにどうしてもなりやすいと言えます。年収1000万程度がアッパーですし、労働時間も毎日10時間くらいになりますから。
情報発信は絶対条件である
僕が情報発信で起業し直そうとしてる理由にもなるんですが、
・年収でいうと2000万以上
・雇用はせず個人で。
・時間もある程度ある
個人でこれを満たそうとするとどうしても「情報発信で稼ぐ」ことがはずせなくなってくるんですよね
情報発信をせずに脱メンヘラするなら単純に会社をデカくするしかありません
しかしそれはそれで違う種類のメンヘラになるし、難しいくめんどくさい上に積極的にデカくしたいという人も多くないでしょう
僕なんて2,3人の人を雇うのすら想像するだけで嫌です(笑)
「情報発信で稼ぐ」と言っても「情報発信だけ」で稼ぐ人もいれば「本業+本業を情報発信でコンテンツ化して」稼ぐ人もいます
情報発信だけというのはビジネス系や自己啓発系の人が多く、本業+本業をコンテンツ化というのは例えばパーソナルトレーナーとかです
情報発信だけで稼ぐ人は僕が関わってる人だと和佐大輔さんや、木坂健宣とか。ネットビジネス明瞭期からずーっと情報発信1本で稼ぎ続けている人達はこの形式ですね
最近の有名な人だとひろゆきも当てはまるでしょう。彼はYouTubeや本などの情報発信で稼いで、さらに企業にコンサルや顧問契約とかでも稼いでると思います
この形式で実力の高い人は「情報発信+コンサル」という形になる人が多いですね。
ここ数年は「本業+本業をコンテンツ化して情報発信で稼ぐ」という形式がふえてます
これは顧客に教えてることを情報発信してオンラインコンテンツ化してしまえばいいわけですから、なにかの専門家であれば難易度高くありません
メイク系YouTuberとか結構いますが、あれもトップの人はこの形式ですね。本業がメイク系の仕事でノウハウを動画にしたり、講座にしたりです
実績が乏しい人はネット上だけの活動になってますが、それでも情報発信ならある程度の人が集まってると、年収2000万以上は頭使うと割と簡単に達成できますし、個人ででき、時間もある程度あるでしょう
なのでメンヘラ化しにくいと思います。
「本業+本業を情報発信でコンテンツ化して稼ぐ」という形式にしやすいビジネスなら、この形に持っていきたいところ
仕事で顧客にやってることをそのままコンテンツ化すればいいだけで、後はそれをネットでいかに広げていくかという問題です
というかこの形式は当たり前になってくることで、感度の高い人はすでにやってるんですよね
情報発信でビジネスを作るというのが下手すぎて、あんま儲かってない人が多いですが。
情報発信でビジネスを作ってる人ってメンヘラが少ないなーって感じます
YouTuberは結構マジの鬱になる人多いんですが、あれはビジネスではないですよ
芸人的に稼いでるだけなんでビジネスとは言えません。安定性もなく、本人もその自覚があるからヘラるわけです
情報発信は利益率が高く、自動化できるんで仕事あんまりしないでいいし、基本好きなことをテーマにするんでヘラりにくいんでしょう
情報発信=コミュニティビジネスとも言いかえられますが、自分のコミュニティがあればそうそう稼げなくなるということもありません
・年収でいうと2000万以上
・雇用はせず個人で。
・時間もある程度ある
この条件を満たせるビジネスって情報発信以外ないよなって思います。だから当たり前化してきてるわけですが。
まあSNSなどで言われてるネットビジネス、情報発信と僕が言う情報発信はかなり中身が違っていますが。
盤石なビジネスを作ればメンヘラにならない
「起業するとメンヘラになる説」を考えてみると「情報発信最強説」になっちゃいましたが、僕としてはこれが答えなんだろうな。と思ってます
(情報発信について知りたければこの記事でまとめています)
2021.05.11
起業・集客・趣味に使える情報発信の始め方まとめ
この記事では「情報発信ビジネスの始め方」についてまとめています 情報発信というと=ネットビジネスみたいなところはありますが、美容室のような...
カジュアルに言っちゃうと「個人でいつでも稼げて金と時間がある」という状態にならない限りはヘラっちゃうのかなとも思いますね
だから時間とお金を交換する肉体労働的ビジネスやしょぼいビジネスやってる限り、メンヘラになるのは致し方ありません(苦笑)
起業家として高みを目指していくか、楽をするかわりにしょぼいビジネスやってメンヘラになるか
この2択が起業する人には迫ってくるんですよ
起業してメンヘラになりたくないなら盤石なビジネスを作る必要があるってことです
「起業してメンヘラになるやつは起業家としてはしょぼくて起業家とは言えない」という非常にマッチョな結論なんです。
たとえ好きなことをやっててもヘラるのは当然だし、そもそもその好きなことに興味がなくなることもあります
「好きなことで稼ぐ」って世間が言うよりいいものではありません。甘い幻想です
「大好きな美容師をやれて幸せです。不安定でもバッチコイ!」みたいな人みたことねーから(笑)
【参考記事】
2020.05.13
個人での起業、ビジネスで生き残るためのキーワード「変態、リスク、欲望」
僕はビジネスは1人でしたいと思っています。人を雇うとかめんどくさいし、人と組むとかもやりたくありません(単発で組むとかならいいけど) 人の...
・年収でいうと2000万以上
・雇用はせず個人で。
・時間もある程度ある
この条件はお金を稼ぐという行為から逃れない限りは必須条件だと思いますね。これができなきゃ起業なんてしないほうがマシ、気苦労のほうが多いです
日本って資本主義ですからお金がないとどうしてもメンヘラになるんですよ
起業するなら是が非でもできる限り、この4つに当てはまらないようなビジネスを作りましょう
1:利益が出にくいビジネス
2:将来性がない、もしくはないように見える不安定なビジネス
3:今やってるビジネスでしか稼げる自信がない
4:自分が動かないと稼げなくなる肉体労働状態
しくじり先生からのアドバイスです。
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