次世代の思考&哲学

現役美容室オーナーが美容師の年収をぶっちゃけます【平均年収300万以下の秘密】

こんにちは、美容室経営&美容師引退を目指してる齋藤(@flickerei_xyz)です

開業して1年で年収4倍になりましたが、美容師がおもんないので引退するために情報発信やってます

僕のプロフィール美容師引退の理由はこちらから。

 

このブログのSearch Consoleを見るとたびたび「美容師 年収」というキーワードを目にします(Search Consoleはアクセス解析みたいなもんです)

この記事で美容師の年収も簡単に書きましたが、もう少し突っ込んでおこうかなと。

ついでに業界の動向や傾向+「成功と構造の話」なんかも話したいなと思います。

 

 

稼ぎたいなら稼ぎやすい職業をやるほうがいい

誰も言わないお金の話「年収編」で書きましたがもう一度、簡単におさらいしておきます

日本の年収はこの画像の通り、500万以下が7割をしめます

すべての職業でこうバラけるのではなく、職業別の傾向があるわけです

医者は年収1000万近いのがデフォルトだと思いますが、犬のトリマーなんかは200万くらいですね。

 

身も蓋もない事を言うと「稼ぎたいなら稼ぎやすい職業をやるほうがいい」わけです

まあもちろん、年収だけが目的で職業を選ぶことはないわけですが年収だけの話をするとそうなるわけです。

 

で、美容師ですが「稼げない職業」です

もちろん経営者、雇われ関係なく稼いでる人もいるのですが傾向としては稼げる仕事ではありません

稼げる仕事なら、給料がいちいち議題にあがって議論されませんから(苦笑)

 

稼ぐ方法としては、

・雇われであれば給料のいいところで働く
・経営者であれば薄利多売か高単価低回転のモデルのどちらか

この2つでほとんど説明できます。

 

ですが、この2つの方法。ほとんどの美容師がこのどちらにもなれません

どちらかになれるなら「美容師は稼げない仕事」ではないわけで。

ほとんどの人がなれないということは、努力した奴がなれるとうことです

「やりきったかどうか」これが重要なわけですね。

 

僕は美容室経営者の相談とかものりますが、どうすればその人のビジネスモデルが良くなるか?アイディアを出します

しかし多くの場合「そこまでやりきれないのですが・・・」という言われます(やりきる人は必ず結果が出る。例えばブログで月50人集客できるようになった人も)

そうなんですよ。やりきるのってけっこう大変で、僕は「好きじゃないとやりきるのって難しい」と思うんですよ。

 

好きならその場所で戦えばいいけど、そうじゃないならもっと楽な場所にいくか、勝てる場所を自分で用意するしかありません

僕が美容室やめるのは好きじゃないからだし、好きじゃない美容室経営を成功させてるのは勝てる場所(態度悪くてもそれが価値になる店作りをした)にいるからです

でも美容室経営の構造上、やはり年収の上限がありそれに満足できない現実があるわけで。

 

「自分がどうしていくか」の方針は、現状把握と業界の動向を知っていなければいけません

現状把握っていうのは日本の平均年収を知るなども含まれます。自分の現状は今いる土地に左右されることもありますからね

夢だけではなく現実を見る必要があります。夢で飯は食えないとはまさにこのこと(笑)

 

というわけで今日は「美容師の年収」と「成功したいなら構造を気にしてみよう」という話です

ちなみに僕が美容師の話をするときはあくまで例として美容師を使ってるだけで、他の職業でも同じことです

考え方というのは抽象化すれば応用ができるものなので、そういった視点でも読んでみてください。

雇われ美容師の年収傾向

美容師の年収の平均値は前回の記事でも書きましたが今一度

アシスタントの場合は14~18万くらい、スタイリストの場合は18~23万くらいが相場なので年収にすると、

・アシスタント 168~216万円
・スタイリスト 216~276万円

が平均値になります

スタイリストの場合は歩合が付きますが売上に対して10%以下がほとんどで3~7%くらいです。カスみたいな歩合(苦笑)

僕が働いたことのある店は、5%くらいで店の売上が○○万円超えないと歩合が一切つかないというウンコなシステムな事もありました。これで指名つけろと言われてもなあって感じ。

 

面貸し美容室や最近流行りのフリーランス美容師などで上がってる場合もあるんですが、スタンダードと言う意味では業界の平均値はこんなもんです

給料出せる店がほとんどないの実情で、美容師の代名詞である長時間労働低賃金は当たり前

貧乏人が貧乏人を酷使する、店が潰れるか人が潰れるかのラットレーススタイルです。なんだこれ超不毛。

 

面貸し、フリーランスで成功してる人や高待遇の美容室もありますが、美容師というのは地域に左右される仕事でもあります

こういった成功例は都会に多く、地方だとしても超極一部。まだインフラ的に整備されてるわけではなく運要素もある状態。

 

僕が知っている経営者の方の店は数年で(3年位かな?)高待遇なサロンを全国70店舗出店しましたが、そこですらスタッフの年収は400万です(休日は自由に設定。18時には退店で客単価1万5000円)

それで1店舗あたり3,4割が経営者の利益。

 

美容師からしたら夢のような待遇と年収ですが(だから求人しなくても働かせてくれと言われ圧倒的速度で出店できた)それでも日本人の平均年収でいうとマイルド貧困層です

で、経営者の利益率を書いたのは「スタッフに還元すると経営者側の取り分が減る」というのを言いたかったからです

僕が人と店舗が必要なビジネスに魅力を感じないのがココです。結局シーソーなんですよね

アチラを立てればコチラが立たず。

 

でもスタッフに還元したい気持ちはわかるし、そうであるべきだと僕も思います

お金って人間関係の緩衝材にもなりますし、単純に余裕があると精神状態が良くなるし、学ぶ意欲もわきますから雇用側としてもメリットあります

安定した人間雇ってりゃ、ビジネスも安定&成長するのは当たり前なわけで。

金払わないのに会社に貢献しろ!とかアホな話です。それを搾取という

言わないだけでわかりますからね「あ、俺って搾取されてんなあ」って(笑)

美容室経営者の年収の傾向

現状では雇われ美容師で年収500万を超えるのはスタンダードではありません

雇われで年収500万を超えるケースは、フリーランス美容師か東京一等地のカリスマサロンのトップ美容師くらいです

フリーランスはもはや雇われなのか?って話ですし、カリスマサロンのトップ美容師はスタンダードな選択肢なのか?という話です

そしてどちらも土地に依存しています。インフラにはなっていない

と、なると美容師をやりながらも年収を上げる方法は「開業する」という選択肢しかありません。

 

しかし美容室経営というのはあまり儲からない職業です。構造的にそうなっています

店舗が必要だし、サービスの提供に時間がかかるので回転率が低い。そしてサービスを提供する人材の育成に時間もかかりますからね

あと税金。

 

経営者の年収は美容室の規模と成功具合によりますが、僕の場合は月収65万で年収は700万後半です

そして人を雇用するとこれより下がることの方が今は多いです

夫婦2人で美容室やるのが一番儲かるとか言われてるくらい

スタッフ5人の美容室の利益の例

例えば美容室でよくあるスタッフ5人の店とか結構しんどいです

ちょっと例を出してみましょう。スタイリスト3人アシスタント2人の店と仮定します

・スタッフ4人(自分入れて5人)の給料=76万
・材料費30+家賃35+光熱費5+広告費10+雑費5=85万
・オーナーの売上100+スタイリスト2人で120万=220万

とすると、220-76-85=残る利益は59万円となります

人4人雇ってこれはキツイ。なんのためにやってんのかわからないです(苦笑)

 

ちなみにこの数字はよくある例です。スタイリストが100万売上るのが難しい時代なので多くの店がこんなもん

マックスに予約入ったとしても、1スタイリスト1人あたり120万の売上が限度でしょう

そうなると120×3=360万の売上-76-85=199万の利益が残ります。

 

これでもまあまあしんどい上に、4人雇ってこれかという気分になります(苦笑)

そしてスタイリスト1人にやめられると一気に-120万です。ビジネスモデルとして不安定すぎ。

 

この状況を打開するために、ここ数年で美容業界でやっと「マーケティング」や「仕組み化」という言葉が当たり前に言われるようになりました

その打開策として今人気なのがトリートメントメニューで高単価にする戦略ですね。

 

しかしまあ、構造的に利益が取りにくく安定しない職業なのは変わりません

最近はスタッフ確保のために高待遇にしている店も増えてきましたが、ババを引く人間が変わるだけなんですよね

スタッフが薄給だったのが経営者になるだけで(苦笑)

 

ビジネスが上手い美容師は経営側に回ってることが多いですが、それなら美容室経営じゃなくて他のビジネスでよくね?と思います

まあ僕が美容師やめたいからそう思うわけですが(苦笑)

上手く経営している人の話もよく聞きますが、環境整備すると利益は1店舗につき3,4割くらいしか取れないそうです

僕は自分1人の店なのでそんなことないですが、感覚と計算上ではそうなるだろうなって感じです。むしろ3,4割とれたら上手いことやってます。

 

飽和してる業界で店舗と人員を抱えると考えると、割にあわねーなーって思います

それでもこの業界でやっていく人は美容が好きなんですよ。好きであればパッションがもてますからそらいい仕事します。何より楽しいし周りから見ても素晴らしい

問題は好きでもないのにやってる人です、僕みたいなやつ(笑)

こーゆー奴はね、さっさとやめた方がいいんですよ。人生の浪費だから

美容室の未来は飲食業界

美容業界がどうなるかは飲食業をみれば明らかです

誰でも数ヶ月に一度はいくのが美容室なのでインフラに近いものですよね

しかしそこにいる人間はビジネスが下手くそな人ばかり、となると大手からしたらブルーオーシャンです

事実、価格ドットコムなどの大手企業が美容室経営に乗り出してきていて、バンバンに伸びています。

 

例えば価格ドットコムが経営するALBUMは2014年8月にオープンして3年で5店舗出店(全て一等地)

インスタフォロワー240000超え、口コミ数4900件という成長っぷり。働くスタッフ満足ランキングでも1位をとりました

コンセプトは近年流行りのファスト系で「トレンドヘアを毎月通える価格で」

今後は全国展開予定みたいです。

 

大手はこーゆーことができるんですよ

今はまだファスト系が目立ちますが、そのうち高単価サロンもでてくるでしょう。中小だったら全国展開してる高単価サロンすでにありますし。

 

雇用される側からすると嬉しい限りですね。待遇がいい就職先が増えるわけですから。

しかし経営者側からすると恐怖でしかありません。もはやビジネスの知識なくしていきていける業界ではないのです

コンビニ美容師かウリのある実力派美容師か

これからはコンビニサロン美容師か、ウリのある実力派美容師になるかの2択です

そして独立するというのは自分で場所を作りたい人がするものになります。わざわざ店舗持つ必要ないですからね

コンビニ美容師は大手が経営するサロンに入るほうがいいし、実力派美容師は場所借りるか理念に共感できるサロンに入ればいいだけです。

 

美容室を経営するならコンビニ美容師か実力派美容師をバックアップする環境を用意する必要があります

しかしそこは大手がやるのでわざわざ勝負する必要あるのかな。って個人的には思います

大手と戦えば負けますよ

美容室経営者は変態でなければいけない

今、個人で経営してる店はかなり潰れることになります(まあもう潰れてるけど)

個人の店ってすぐ潰れるかレベル高くて生き残るかですが、規模小さめであんまり儲かってない印象です。

 

この前、神戸にある牛丼屋にいったんですが牛丼1つ1500円位するんですよ

いい肉使ってなくなったら営業終了。注文してから作るので30分かかる回転率

これ、利益あると思います?そんなないと思うんですよね。

 

個人経営の飲食店でコースが20万とかもありますが、それってもう変態じゃないですか(苦笑)

予約とか5年待ちなんですよ。そこ目指せます?こんなん誰でもなれます?

 

もちろんそこを目指すのはロマンがあるしそーいう変態はいてほしいけど、誰でもなれる領域っていうのも重要じゃないですか。だって厳しすぎるでしょ

お前の努力不足だ!の一点張りで済まされるのは流石にキツイ(苦笑)

いやそーなんだけど。

 

美容師になった時、個人経営で生き残るには変態になるしかないって思いましたが儲からないし、そもそも変態なんか好きだからなれるんですよ

下着泥棒とか執念じゃないですか(苦笑)

僕は変態になれるほど美容師にコミットできませんでした。だから辞めるわけですが。

実力ではなく構造的問題もある

収入が低いのは本人のせい、実力がないのは本人のせい。というのは半分はその通りだと思いますが、もう半分は違います

もう半分は「構造」のせいです

構造っていうのは環境といってもいいです。

 

例えば「構造的貧困」という言葉がありますが、これは本人の努力だけではいかんともしがたい

世界には学校にも行けない、文字の読み書きもできないという子供が多くいますが、彼らが金持ちになれるかというとそーとー厳しいわけです。

 

日本に馴染みのある例でいうと、地域問題ですね

ヤンキーが多い地域で育つとヤンキーになるのです。沖縄とか田舎は特にそうですが、勉強してるとバカにされる

そんな環境でヤンキーにならず勉強するっていうのは構造的に難しい

だから親はいい学区に引っ越したりするわけですね。みんな頭では構造というものを理解しています

スポーツなんかは最たる例でしょう

結果を出したければ有名な選手やコーチいるクラブ、優勝数の多いチームに所属したほうがいいわけです

自分がどういう構造にいるか?周りの環境と自分がどうカップリングされているか?は非常に重要なのです。

 

著書「大衆の反逆」で有名なオルテガという人の有名な言葉で、

私は私と私の環境である

というものがありますが、これはまさに自分がどんな環境にいるか?(構造)ということです

哲学などでもテーマとして上げられるほど、構造とは人間にとって重要なことなのです。

 

もちろん、構造的に厳しくてもそこから飛び出すやつもいます。だからこそ本人の努力説が根強いわけですが、でもそーゆー奴は普通じゃないんですよ(苦笑)

だから一般化して押し付けるのはあまりにデリカシーがない「あくまで可能性の1つですよ」としておかなければいけません。

 

その場所で耐えるんではなく、違う場所に可能性があることも頭に入れて置かなければいけません

日本人はすぐ根性論や精神論にいき、我慢は美徳、仕方がないという感じになりますがもうすこし可能性を模索するほうがいい

半分が努力、もう半分が構造だとしたら、構造的に有利な場所に行けば簡単に成功するかも知れませんよ。

 

構造的に有利な場所に行くためには自分がいる構造がどうなっているのか?を冷静に分析する能力が必要です

現状を打開、どういった道を進むか?そういったことをしていくためには学ぶしかありません

「学んでいる」という構造にまずは身を置きましょう

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