1人美容室は儲かりません【個人美容師の年収、経費、売上教えます】

美容師・美容室経営

こんにちは、齋藤です(プロフィールはこちら)

個人ビジネスは今大人気ですが、美容師も例外ではありません。1人で働く美容師、個人で活動する美容師はかなりふえています

自分1人で営業するマンツーマン美容室や、シェアサロンなどで働くフリーランス美容師などは固定費も小さく、雇用もしないので人の問題もおきず、精神的+肉体的な自由度は高いです

僕もそうでしたが、リスクの低さと気軽さに憧れて1人美容師すなわち「稼いでる個人美容師」を目指す人も多いのではないでしょうか?

確かに「リスクの低さと気軽さ」は個人美容師のメリットであり魅力ですが、しかし忘れてはいけないことがあります

「個人美容師は儲らない」ということです(苦笑)

 

美容室、整体、ネイルサロン、エステ、飲食店、なんでもいいんですが店舗をもち、そこでサービス提供するビジネスはとにかく儲かりません

売上の構造が単価×客数で、ビジネスモデル的に単価が低い傾向にあり、サービスの提供にそれなりに時間もかかる構造になっているからです

スタッフがいないとさばける客数も当然少なくなりますから、売上の上限値も低い位置で頭打ちしやすく、雇用すると固定費が増えるという、あちらを立てればこちらが立たずな状況にもなりやすい

「店舗系ビジネスでさらに個人」というのはどうしても儲かりにくい構造なんです。

 

個人でやるビジネスで儲かりやすい構造になってるものは、

・高単価
・サービス、商品の提供に時間と場所の成約がない
・人の手を借りずに自動化できる
・たくさん売ってもパンクしない

などの条件をクリアできる場合ですが、店舗系ビジネスは素晴らしくどれも該当しません

2010年あたりからネットビジネスが人気ですが、これは個人ビジネスの中でも上記の条件をすべて満たすからですね

さらに商品は主に情報やアフィリエイトなどの広告収入なんで、はじめるのにお金もかかりません

そりゃあ流行るし、稼ぐ人も出てくるわけです。

 

というわけで、この記事では直視したくない現実「個人美容師がいかに儲からないか」という話をします

個人美容師や個人○○系の「店舗でサービス提供するビジネス」で起業を考えている人、すでにしている人は知っておくべき内容なのは間違いありません

ネガティブな話に聞こえますが、弱点を知っているからこそ戦略が立ち、対策することもできるわけですよ

ぜひそういう視点で読んでもらえればと。

個人美容師の売上と年収の基準

1人で美容室を開業し独立した場合、フリーランスで独立した場合、どちらも月の売上は100万が基準になります

(100万以下になる場合はどこかに問題があるので修正が必要ですね)

成功した場合、通常は100万から大きく乖離することはありません

個人美容師で売上200万とかは特殊なわけです。特殊というのは特定条件を満たす必要があり「どこでも誰でも」というものではないんですね

というわけで個人美容師の月収は「売上100万から経費、税金、勉強代を抜いた金額」と考えるとよいわけです

経費はだいたい開業、フリーランスどちらも3割~4割くらいなので、100万売り上げると70万くらい残り、70万から税金や社会保険料が引かれます

さらに個人で飯を食っていくのであれば勉強は当たり前ですから、勉強代もここから引かれます。

 

・年金
・健康保険
・住民税
・固定資産税
・事業税
・所得税
・消費税

税理士に丸投げしている&支払いが年1で記憶に残らないのでうろ覚えですが、社会保険と税金はこれくらい払うものがあります

累進課税や節税方法の関係で若干の変動はありますが個人美容師の年収の場合、金額にするとだいたい年間200万くらい(苦笑)

月収が70万なので年収は840。そこから税金、社会保険を引くと640万。そこから勉強代

これが個人美容師の収入の1つの目安だと思ってください

後は売上を100~150万くらいにするとか、経費を落とすとかしてなんやかんや年収1000万になれば御の字というのが個人美容師の実状です

年収1000万の場合は累進課税で税額が上がりますが、700万くらいは残ると考えて良いでしょう

しょっぺぇ!

平均から乖離すると歪みを生む

月の売上100万だと年収が1000万いかないわけです(経費落とせば900万くらいは可能だが)

「じゃあ俺は100万とかしょぼい売上じゃなく200万目指すぜ!」という話になるわけですが、それはちょっと現実を見たほうがいいんです

先程僕が出した数字は平均値、基準値なわけですが、平均とは統計学なのでそんなに簡単に乖離できないもの

ビジネスモデル上、サービス提供に時間がかかり、単価の相場もある程度決まってしまっている美容師ではなおのこと。

 

上記の記事でも書きましたが、年収というのは職業を選んだ時点である程度決定されます

ラーメン屋のおっさんの年収は決まってるし、弁護士の年収もある程度の値で決まってしまうのです

サービス提供の流れ、仕入れ値、売値、来店周期などはある程度固定されているし、働く人間の能力もある程度決まっているからです

市場の原理やビジネスの構造というものがある限り、なんでもかんでも自由にできるわけではありません。自由にできないということは平均に収束するんです

もちろん、平均から乖離することも努力次第で可能ですが、バランスの悪いビジネスモデルになることも多いもの

そのことは忘れないようにしましょう。平均から乖離することが必ずしも良いわけではありませんし、難易度も高いですからね

普通ではないことはカッコいいことと思われがちですが、ビジネスは平均的に成功するのが最も安定しますし、後の展開もしやすいんです。

個人美容師で狙う売上は100~150万

「個人美容師の売上は100万円が基準値であり、成功である」

というのが僕の主張なわけですがもう少し突っこむと、

・100万が基準値
・120万が達成したいライン(年収1000万ライン)
・150万がアッパーライン(個人美容師の限界ライン)

というイメージです

成功している個人美容師の月売上は100~150万であり、そこから30~40%ほどの経費を引いた額の840万~1260万が年収という感じですね 

地域や実力、労働意欲で多少の前後はありますから年収840万~1260万の範囲であれば成功している個人美容師と呼べるでしょう

ちなみに100万はそこそこの美容師レベルとビジネス知識があれば楽勝で、120万~150万は高い美容師レベルとビジネス知識があれば達成することは難しくはありません。

 

この金額で満足できない場合は人を雇用するとか、店舗拡大するとか、僕みたいにそもそも美容師をやめてしまうという選択肢となるわけです

もちろん人を雇用した場合、店舗拡大した場合、美容師をやめて次のビジネスにチャレンジする場合もそれぞれで年収の基準値はあります

ですのでビジネスを選択する場合はまず「自分がどれくらいの年収、生活レベルにしたいのか」というところから考えることも重要になってきます

そのあたりの話は先程の記事でしていますのでぜひ一読を。もう一度リンク貼っておきます

売上100~150万を超えるのが難しい理由

「個人美容師の売上は100万円が基準値であり、成功である」と言われても納得できないかもなので、ちょっと根拠についても話しておきましょう

売上100~150万以上を狙うのがなぜ難しいのか?これは美容師のビジネスモデルの構造を理解すれば簡単に出てくる答えです

無謀な挑戦をしないですむのもビジネス知識があればこそ。便利なもんです。

客数をふやすのはバカ

まず美容室の売上を上げる方法を考えてみてほしいんですが、

・客数をふやす
・客単価を上げる

基本的にどんなビジネスもこの2つしかありません

しかし個人美容師が客数をふやすのは基本的にムリです

美容師はサービス提供に時間がかかりますし、場所の制約も受けますから客数を増やす場合はブラック労働化していくしかないわけです

個人美容師なんて1日5、6人もやればもう夜ですから(苦笑)

1人あたりの接客時間を削るというのも考えられますが、これも限度がありますから結局のところ、美容師が客数をふやすのであれば「スタッフをふやす+店舗をふやす」という選択肢しかありません

しかしその時点で個人美容師ではありませんよね。人雇うのがめんどくせーから個人でやるんだって話ではないでしょうか。

客単価もアッパーラインがある

次に「客単価を上げる」というのがあります

1日で接客できる人数が決まってるので客単価の金額で1日の売上も自動的に決定されますから、客単価が高ければ高いほど売上も上がっていきます

個人美容師の1日の接客数は4、5人までにするべきと僕は思います

それ以上はしんどいし、時間がなくなるので次の一手や集客などのマーケティングに時間が使えなくなってきますからね

となると客単価が1万円なら1日の売上は4~5万円

月25日稼働だとすると100~120万円が売上となり、経費が30%だとして70~87.5万円が月収となります

年収にすると840~1050万円

勘のいい人はすでに「個人美容師の客単価は1万円が最低ライン」というのがわかったのではないでしょうか。

 

客単価15000円にすると1日の売上は6~7.5万円

25日稼働として月150~187.5万円

経費が30%として105~130万円が月収となり、年収にすると1260~1560万円となります。

 

このように客単価をさらに上げれば年収もふえるわけですが、客単価15000円の時点でほとんどの美容師がかなりのハードルを感じるでしょう

その感覚は正しくて、客単価というものはどこまでも上げれるわけではありません

相場感というものがあるからですね。その相場を超えるには地域性や高い実力などの条件が求められますし、単価を上げると1人あたりの接客時間も伸びる傾向にありますから接客数はダウンしていきます

そういうのを加味していくと美容師の客単価は12000円がほぼ上限値と見ていいかと。

となると個人美容師の月の売上は120~150万円になり、84~105万円ほどが月収となり、1000~1200万円ほどが年収の基準値であると言えるわけですね。

ライフワークバランスの問題

さらにトドメとして「人はそんなに働きたくない」「私生活の方が大事な人がほとんど」という問題もあります

これも加味すると個人美容師の月売上は100万円が基準値に着地します。僕は感覚で言ってるわけではないんですよ

個人美容師の1日の接客数は5人までです。それ以上はマジでしんどいから(苦笑)

5人やるだけで1人2時間としてもう10時間ですからね。開店が10時なら夜8時ですよ

そこから片付けて家帰ったら早くて9時とかなわけです。こんなもん毎日続けたい人いるのでしょうか?僕は嫌

ある程度稼ぐとわかりますが、金より時間のほうが欲しくなりますよ。特に近年は自分や家庭を重視する傾向が強くなってきていますしね

家庭、自分の時間、そして独立するということは一端の起業家なわけですから勉強や次の仕込みの時間も必要になってきます

週休2日は欲しいし、できれば夜も時間欲しい・・・とか思っちゃうのは必然ではないでしょうか。

客単価1万円こえていても、週休2日にして夜7時までに店閉めてたら売上も100万くらいまで下がります

なので個人美容師の月売上は100万が基準値、平均値でありそこから乖離するのはヒジョーに難しいのです

おわかりいただけましたか?

 

平均から乖離できる人というのはいわゆる「変態」だけです

あなたはそうでしょうか?

普通の人はそこまでモーレツになれないし、そもそもなりたくないと思いますけども。

この記事を見て「あ、無理」と思ったのなら、あなたは変態ではなく一般人ですので、無謀な挑戦はやめましょう

独立なんかしなきゃよかった・・・ってオチになるのが関の山ですから。

「稼ぐこと」が目的なら個人美容師での独立はすすめない

僕のように稼ぐことが目的の場合、個人美容師という手段はイマイチおすすめできません

独立までの道のりも長く、年収は1000万付近がアッパーで、時間とお金を交換する労働から脱せられませんからコスパが非常に悪いわけで。

「美容師が好きで好きでたまらない。ずっとこの仕事をしていたい」や、「コスパは悪いけど簡単だし年収1000万稼げれば満足だ」などと思えるのであれば、個人美容師で独立するのは良い手段だと思います

個人美容師で年収1000万ってマジで楽勝ですからね

ビジネス知識、美容師免許、美容師力、健康があれば誰でもできます。最近だとフリーランスなら独立にお金もかからなくなってます

個人美容師で月収50万切るとかただの勉強不足かやる気ないだけです。

 

しかし美容師が全然楽しくないとか、年収は最低でも3000万はないとなあとか、思う場合は個人美容師で独立するのは選択肢としては完全なしでしょう

起業すると他分野で起業してる人と仲良くなる事もあるんですが、彼らは1日3時間の労働で月収100万超えてたりします。すごい人だと1~3億くらい個人で稼いでたりも。

僕はマジで選択をミスりましたね。美容師全然好きじゃないんで(苦笑)

まあ気づいたから起業し直そうとしているわけですが。

店舗ビジネスって基本的に儲からないし、肉体労働だし、そこそこリスクもあるので(災害、病気、今回のコロナなど)でビジネスとしては弱小の部類です

個人美容師なんてその最たる例なんで、やるのであればそのことを自覚して身の程を知っておきましょう

知らないと無謀なことしちゃいますし、わきまえてればブレずにやっていけます。投資とかやり始めたら終わりの始まりです(苦笑)

 

なんにせよ個人美容師で独立する、僕のように他ビジネスで起業する場合でもビジネス知識がないとどうしようもありません

この記事で話した内容もビジネス知識があるから発想としてでてくるわけですし、対策やその後の身の振り方もわかってくるわけです

ビジネス知識があれば個人美容師で成功するとマジで楽勝なんで、美容師力をつけたら次のステップとしてビジネス知識を身に着けることをオススメします

美容師に独立の相談されたら僕が真っ先に言うことが「これから1年かけてビジネスの知識をつけてください」ですからね

ビジネス知識をつけたければ、このブログで紹介している次世代起業家セミナーと超高利益率美容室経営セミナーをまずは見てください

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齋藤慶太

齋藤慶太

27歳で美容室で起業し、年収200万から1000万へ。しかし美容師がおもんない&自分の思っていた人生ではないと感じ、情報発信で起業し直すことに。美容室経営、情報発信ビジネス、メディア構築など、「個人で稼ぐ」ためのスキルやマインドセットを発信しています。

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コメント

  1. ブログランキングからきましたSako です。美容室って、大変なんですね。華やかな中にも、様々な苦労があるんですね。
    参考になりました。ありがとうございました。

  2. こんばんは。
    ビジネス知識へ投資して情報発信ビジネス
    私もやりたいですね。
    次世代起業家セミナー是非見て見たいです。

齋藤慶太

齋藤慶太

27歳で美容室で起業し、年収200万から1000万へ。しかし美容師がおもんない&自分の思っていた人生ではないと感じ、情報発信で起業し直すことに。美容室経営・情報発信ビジネス・メディア構築など「個人で稼ぐ」ためのスキルやマインドセットを発信しています。

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