自分がやるビジネスは「所詮」ではないものがしたい。

思考・哲学

こんにちは、齋藤です(プロフィールはこちら)

今日はちょっと「チクショウめ!」と思った話をしたいと思います。あ、エゴ全開です

相変わらず世間はコロナですが、自粛が始まって1~2ヶ月といった所でしょうか。飲食やホテルはもちろん、僕がやってる楽しくて仕方がない美容室なんかもなかなかに影響を受けています

(まあ東京の店と比べるとかなりマシだけど。でも25%の売上減で着地しそう)

そしてある程度時間が立つと、対策というのが見えてきます。なぜならみんなが色々動き出すからですね

メジャーな分野でいうと、飲食はデリバリー始めたし、一般企業はテレワークで、要はビジネスをオンライン化し始めてます。ホテルはなんかはどうしようもないのでかわいそうですが・・・。

 

ちなみに僕は美容室は対策なんもしてません

なぜならなんもしようがないし、情熱がないし、大きく売上が落ちてはないし、かかる経費も少ないので。(しいて言えばこのブログを書くのが対策でもある)

1人美容室というスタイルを選んだ理由の1つとして「何かあった時」というのがありましたが、良い判断だったと今の時点では思います

やっぱね、「なにか」あるもんなんですよ(苦笑)

 

そしてこういう「何かあった時」というのはビジネスの地力が浮き彫りになるなあ。とコロナで痛感しています

この「ビジネスの地力」をどこまで見定められているか?その素養が問われたなと。見定められてない人が軒並みえらい目にあってるわけです

今日はこのビジネスの地力から派生した話をしたいと思います

コロナ中に美容師やってて「チクショウめ!」と思った事なんですが、この視点があるかないかって仕事選ぶ上で超重要だよなあって話です。

地力とは?

ビジネスの地力っていうのは2つあって、1つが「あなたのビジネスモデルの地力」

2つ目が「そのビジネスの地力」です。

 

1の「あなたのビジネスモデルの地力」というのは例えば、

店舗をいくつも展開してスタッフもいっぱいいるのであれば、売上は大きくなるけど今回みたいな事があれば、とんでもない経費をタレ流して速攻で死んでしまう

規模がでかい=経費もデカイという性質を持ってしまうわけですね

逆に、僕の店のような小規模美容室であれば売上規模は少ないけど、経費も少ない。災害と病気がなく、集客し続ける事ができれば割と無敵マンだったりします

これは1例ですが1でも2でも、否応なく様々な性質やポテンシャル(ビジネスの地力)を持ってしまうのです。

 

ビジネスのスタート地点である「どういうビジネスモデルにするか?」というのは性質、ポテンシャルの決定とも言えます

大きい家は掃除めんどくさいけど人が何人も住める、小さい家は掃除楽だけどあんまり人住めない。どっちにすんの?みたいな事ですね

その他にもいっぱい良い面悪い面あるわけで、色々考えて住む家を決めていくのと同じことです。

 

2の「そのビジネスの地力」とは、参入したジャンルで色々と決まっちゃう部分あるよねって事です

美容師は客の頭を触らんと金にならんわけですよ。飲食店は食えるもんを客の目の前に出さないといけないし、ホテルは泊まりに来てもらわないとお話になりません

これらは「人の移動が制限されるとキツくなる性質」をもっているビジネスであり、その状況になると、とても弱くなってしまうのです

今みたいな状況に対応する地力がないんですよ。

 

1の「あなたのビジネスモデルの地力」はある程度は好きに作れるんですけど、2の「そのビジネスの地力」ってどうしようもないんですよ

ビジネスの地力や性質は最初から決まってるんで、それをよくわかって参入しないとガッカリする目にあってしまいます

美容師であれば「客を店によんで接客する」というわかりやすい部分はすぐに見えますが、これってただの1例なんで「見えない所にある地力や性質」は腐るほどあります

「こちらの力でなんとかできる事もあるけど、どうにもできない事もある」

これわかってないと、情熱なくしちゃったりすることもありますよ。

 

わかりやすい例をあげるとインフルエンサー目指してる人は「叩かれても平気なメンタル」がないとダメです

インフルエンサーは叩かれる性質もってるんだから(苦笑)

そういうのわかってない人がインフルエンサーになったら、心折れてやめちゃいますよ。

「所詮は髪の毛」なのか

ここから本題なんですが「そのビジネスの地力」という話を前提に、僕が前から感じてた事を話します

1つの例みたいなもんですね。

 

僕はこのブログのタイトル通り、美容師がおもんないのでやめたいと思っています

その理由の1つとして「そのビジネスの地力」に関連してて、「所詮は髪の毛である」ということです

こう言うとやる気のある美容師に叩かれそうですが、これはビジネスの性質的な話なんで叩かれても困る(苦笑)

僕がそう言ってるわけではなく(まあ記事で言語化はするけど)、美容師という仕事は「所詮は髪の毛」だという部分があるという話なのです。

 

美容師ならわかる事ですが「髪の毛をキレイにしようとする人」ってホントに少ない

みんな言うことは「楽でいい感じ」です。もしくはそれベースで考えてる

残念ながら、ヘアスタイルというのは髪質が全てなのです。超くせ毛とかだとやっぱ汚く見えるんですよ。事実、モデルで髪質ヤバイ人いないから(苦笑)

電車とか乗ると、寝癖ついたまんまとかザラにいます。

 

髪で見た目は変わる。ってよく聞きますけど「だったらなんでブローの1つもしないんですか?」って話なんですよ

「所詮は髪の毛」だからでしょう。毎朝スタイリングする人ってホントにいないですよ。美容師15年やって痛感してます

多くの人にとって髪の毛とは「所詮」なものです。

モデルでも自分の髪を切っちゃう

ここまでの話で終われば、美容師辞めたい僕のバイアスがかかった考え方で終わりなんですよ

しかし今回のコロナで「やっぱ所詮髪の毛だよね」っていうのが確定したと僕は思っています

僕もね、こうは思いつつも希望をいだいていたんですよ(笑)

「確かに大衆は所詮髪の毛だろうけど、一部の人達は違うだろう。美容師するならそういう人相手にしたいよね」と。

 

しかしこのコロナ騒動で、人気のあるファッション系インスタグラマーや、テレビに出まくってるモデルですら自分で髪の毛切ったり、染めたりしちゃってるわけです

僕は衝撃だったんですよ。見た目というものを売ってる人ですら自分で髪の毛やっちゃうんだって。

「自分でやるくらいに気にしてる」という見方をする人もいるかもですが、僕はそうは思いません

だって美容室いくの禁止されてないし、所詮髪の毛でないのであれば、多少のリスクがあっても美容室に行くもんだと僕は思うんですよね。

 

髪の毛切らないとだけど、自粛中だからいかない

それは行動としては正しいですが、「所詮髪の毛」という枠を壊していないということです

あ、勘違いしないでくださいよ、行けって言ってるわけじゃないんで。事実を書いてるだけであり、その事実に僕が萎えたという話してるだけです

だからチクショウな話と言ったんですよ。

コロナ中でも予約の取れない飲食店

僕も店舗商売やってるんで色々と対策考えたり、上手くいってる店とか調べたり、話がたまたま聞けたりとかあります

コロナ中でも年内の予約がいっぱいな飲食店とかあります

こういう所は普段もいっぱいなんですが、コロナ中でもキャンセルは毎日でる、しかしすぐに予約が入るそうです

これって「所詮は飯」じゃないからです。

 

僕が知ってる美容室でこーいうケースってないんですよ

人気のある店、僕からみてすげえなって店でも売上8割減とか起きちゃってる。これって美容室っていうビジネスモデルの地力じゃね?って思っちゃうんですよね。

 

美容室の経営セミナーとかに行くとよく聞く言葉があります

「どんなにファンになってもらっても、必ず来なくなる」です。この言葉に僕は付け加えたい

「なぜなら所詮、髪の毛だから」

自由度の高さはビジネスの地力に直結する

これも強く痛感しましたね、「自由度の高さ」です

飲食の場合はデリバリーでしのいでますが、デリバリーに対応できる地力が飲食というビジネスにはあるわけです。あと毎日飯は食うというのもデカイ

僕ならコロナウイルスを吹き飛ばす免疫アップとか、憂鬱な今だから!とか言って「週間メニュー」とかも作って、1週間分のメニューをセットにして売ります

焼くだけで店の味になるモノとかもいいですね。今のうちにデリバリーとか持ち帰りで1つ店舗作れんじゃねえかレベルで作り込みます。流通さえおさえれば通販も可能です

どうせ店に客こないんで、経費も変わりません。新しいビジネスモデルを模索するチャンスです

作ってみたものの、客足戻った時に忙しくて無理だわ。ってなったら売上1~2割伸ばす程度で終わってもいいわけだし。コロナの時に練ったアイディアで客単価あがるならいいですよね。

 

でも美容室って法律の問題もあってデリバリーとかできません。客に店に来てもらわないといかんともしがたいわけです

カットの前売り券とかが考えられますが、それって利益を先にもらってるだけなんで実はあんまり意味ありません(今すぐキャッシュいるなら有効だけど)

シャンプーとかの販売も1つのビジネスにできるか?というとかなり難しい。製造~流通までの流れも作らんとダメだし、そもそもシャンプーなんかそんな売れん(苦笑)

製造、流通、マーケティングができる時点でビジネス上級者だし、金もかかって仕方ないわけです。デリバリーみたいにリスク0で始めらんない。

 

オンライン美容室ってアイディアもありますが、これは単発で終わりやすいのでリピート難しい

カウンセリング、セットやメイク(できるなら)の仕方、とかそんなんしかできませんから、基本サービス受けるの一回で良いんですよね。人間は飽きるもんなんで、必然性がなければ何回も受けさせるのは難しいのです

こりゃビジネスにならんわけで、あくまで本業あってこそのブースターみたいなもんです(セットのやり方とかYouTubeにいっぱいあるし)

そりゃやらんよりはマシだけど、売上を補填するレベルか?と言われると、そこまでのビジネスにはならないのです。

 

この辺はホテル業界と同じで、客が来ないと詰む性質がネックになってしまう

美容室ってビジネスモデルとしては自由度低いんですよね。飲食みたいに作り置きとか日持ちとかないし。人の手で「今」なにかのサービスを提供しないとダメなモデルです

これも「そのビジネスの地力」の部分なんで、参入する前に知っておきたいところです。

 

それをぶっ壊すんだ!とか、そんな事言うやつはそれまでだろ!って意見もあるでしょうけど、そういう事ができる人は天才と呼ばれます

自分はそうなのか?そもそもそれやりたいのか?っていうのは考えたほうがいいですね

勝ちにくい所でわざわざ戦う必要ないし、特にやりたいという情熱があるかないかは大きいですよ。熱がないと絶対に天才にはなれないですから。

「稼ぎたい」が理由であれば無理ですね。だってもっと楽に稼げる分野ありますから、どっかで萎えるでしょう。僕みたいに(笑)

「稼ぐ」にフォーカスするなら地力のあるビジネス

僕は働き方には2種類あると思っています。好きだからやるか、稼ぐためにやるかです

2つ合わさるのが一番ですが、いきなりそんなのが見つかるもんでもないんで、入り口はどっちかが良いんじゃないでしょうか。

 

美容師とかは「好きだから」が前提にないとダメですね。別に稼ぐためにやってもいいんだけど、いつか効率の悪さに気づいて辞めてしまうことになります

別に辞めたっていいんですけど、コスパ悪いじゃないですか。免許もとらないとだめだし、技術も覚えないといけません。

 

そういえば、アフィリエイトは「稼ぐためにやる」のは向いてますね

アフィリエイト好きって人はあんまりいないと思いますが、免許もいらないしやるのにコストもかからないし、稼げる金額も一時期と比べるとかなり落ちたけど、まだそれなりには稼げます。

 

僕はまずは「稼ぐ」ということにフォーカスするべきだと思います

稼がないとやっぱ色々キツイし、気分も萎えてくるんですよ。金銭的に続けられない事態になったりもするし、そもそもレベルを上げるための学びも満足にできません

年収200万でセミナーいくのきつかったですよ。

 

稼ぐことにフォーカスすると、ビジネスの地力が低いものに参入する必要はないと思うんですよね

どうしてもやりたいのなら稼いでからやればいいのです。

 

あと、この地力の判断も自分で好き勝手にやればいいんです

僕は美容師という仕事は「所詮髪の毛」と言いいましたが、こんなもん賛否両論あるわけですよ。Twitterなんかで言ったら袋叩きだと思います(笑)

でも間違ってるとかはどうでもよくて、自分がそう思うんなら自分にとってはそうなわけですよ

だからそれを基準に行動すればよくて、他人の意見とか理屈がおかしいとかはクソどーでもいいのです。そいつらはあなたの人生のケツもっちゃくれないんですから。

 

「本当に好き、大切であればリスクがあってもやる」

僕はこれぐらいの人を相手にビジネスしたいんですよ。こういう事言うとエゴだとか、客を見ていないとか言われるけど、ビジネスってまずは自分のためにやるもんだと思うんですよね

自粛だからといって、自分で髪の毛切っちゃったり、毎日セットとかキレイになる努力あんまりしないのに、美容室来た時だけ「いい感じにしてくれ」とか萎える

チクショウめ!って思っちゃう。

 

僕は今情報発信やろうとしてますけど、情報発信を軸にしたビジネスって自由度が高いし、1人で億もありえるし、客のスクリーニングもしやすいんで地力という意味ではかなり高いです

今やってるビジネスがおもんないなら、僕みたいに乗り換えたらいいんですよ

稼ぎたいけど何していいかわかんないって人も、とりあえず情報発信してみたらいいと思います。マジオススメ。

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齋藤慶太

齋藤慶太

27歳で美容室で起業し、年収200万から1000万へ。しかし美容師がおもんない&自分の思っていた人生ではないと感じ、情報発信で起業し直すことに。美容室経営、情報発信ビジネス、メディア構築など、「個人で稼ぐ」ためのスキルやマインドセットを発信しています。

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コメント

    • 上村ユウ
    • 2020.05.02 2:41pm

    こんにちは。内容、深いですね・・・
    情報発信の大切さ、いつも思いますが、発信内容や発信媒体にいつも悩みます。
    インプットよりもアウトプットが大切ですよね。
    あと「髪の毛をきれいにしようとする人は少ない」私もその一人です・・・反省します。

    • 齋藤慶太
      • 齋藤慶太
      • 2020.05.03 7:41am

      >>あと「髪の毛をきれいにしようとする人は少ない」私もその一人です・・・反省します。

      いや、無理にしなくてもw

齋藤慶太

齋藤慶太

27歳で美容室で起業し、年収200万から1000万へ。しかし美容師がおもんない&自分の思っていた人生ではないと感じ、情報発信で起業し直すことに。美容室経営・情報発信ビジネス・メディア構築など「個人で稼ぐ」ためのスキルやマインドセットを発信しています。

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