美容室開業を成功させるファミコン理論【ハード編】

美容師・美容室経営

こんにちは、齋藤です(プロフィールはこちら)

「美容室開業の前に絶対に押さえておきたいファミコン理論」の最後の要素はハードについてです

美容室でハードというのは「店舗」ですね

開業するとなると多くの人がまず先に考えるものですが、実は最後に考えるものです

プレイヤーとソフト面でどういう美容室にするかというのは決まっているわけですから、あとはそれに見合う店舗を用意するだけのことです。

 

初めて開業する時って店舗工事に関係することを重視してしまうんですが、実は工事は一番お金がかかるというインパクトがあるので惑わされているだけなんですよ

繰り返しますが、ハード(店舗)というのは些細な問題なのです。店舗なんて最後は運ですよ(苦笑)

空きテナントによってかかる費用も変わってくるし、妥協も必要になってきますから、そんな部分に振り回されても仕方ないでしょう。

 

ハードに関しても物質的な面、精神的な面とで考えなければいけません

今回の記事でもそういった視点でちょっと考えてみましょう。

ハードの物質的側面

まず物質的な面ですが、ここはプレイヤー、ソフトをすっ飛ばして、みんながまっさきに考える部分でもあります

テナント契約(不動産業者、ネット検索で探す)
工事業者
内装
設備
経費の用意

などですが、店を出す=これらではないでしょうか。これを考えればok!という人すら見たことあります(笑)

内装や設備は美容室のコンセプトにも関係してくる部分なので、それらと絡めて考えていきます

テナントや工事業者についてはまた別記事で僕が探した時の話を書くので、ここではおいておきます。

ハードの精神的側面

店舗の精神的な側面というのは、目に見えない部分のことです

立地
営業時間
スタッフ数
給料
回転率
家賃
電気代
ガス代
通信費
水道代
消耗品代
材料費
広告代
返済
利益

こんなところでしょうか。店舗からはこういったものは直接的に見えない部分ですよね、なので「精神的な側面」と言っておきます

電気代やガス代はネットで美容室の相場を調べれば出ますし、働いている店や知り合った人に聞けば目安ができますね

美容室の光熱費なんてたいして変わらないので。

 

次にプレイヤーとソフトから料金や客単価も決まってくるので、ハードの大きさで回転率も読めますから月の売上を算出します

ここでざっくりとした利益も出しておきましょう

利益が思ったよりも残らないのであれば、プレイヤー、ソフト、ハードを連携させて調整を加えていきます。

 

客単価が1万円で席数が3でスタッフも3人の場合を考えてみます

営業時間的に1日4人担当できるとすれば、1日最大売上は12万円ですね

12万✕25日営業とすれば月の売上は300万円。そこから毎月の経費を引けばそれが利益になります

テキトーに計算してみましたが、多くて180万くらいは利益として残りますかね

そこから税金をアホみたいに取られます(苦笑)

 

僕も税理士任せなのであんまりよくわかってませんが、

所得税
市民税
年金
健康保険
消費税
事業税
固定資産税
予定納税

こんもんかな?健康保険と消費税がマジでエグいです。僕は健康保険だけで70万くらいもっていかれてましたからね(苦笑)

健康保険を払うことで不健康になりかねないレベル

これらを引けば合わせて売上の55%くらいはもってかれます

なので実際に残るお金は90万くらいでしょうか。そこから自分の生活にかかるお金を引けば本当の利益がでます

毎月50万かかっているのなら40万円が店に残る利益です。その40万円は次の投資にとっておきましょう。

 

例なのでものすごくいい加減に算出しましたが、実際はもっと詰めて考えますよ

数字は参考にならないので適当に見ておいて、雰囲気だけわかってもらえればと。こーいう計算は利益は少なめに見積もって、経費は多めにしておくとまずい事態になりにくいですね。

コンセプトなきビジネスに成功はない

以上がファミコン理論のそれぞれの考え方です

プレイヤー、ソフト、ハードの物質的側面と精神的側面を考えて、それぞれを連動させていくと美容室が完成します

開業するとなると、ちょっとだけぼんやりとソフトの事考えて、あとは全部ハードのことで頭いっぱいでプレイヤーはどこいった?ということが多いですが、そうなると失敗します

ビジネスをある程度学んでいたり、トーク力があればなんとなくはやっていけますが、足場のない美容室になってしまいますから不安定なのはいわずもがな

プレイヤーのことを考えていないので負荷がかかり「なんだかなあ・・・」という思いを抱えながら運営していくこととなります。

 

こういう話をすると「のんびりやりたい」という事を言う人もいますが、もうなんかそれって言ってることおかしいんですよね(苦笑)

「俺はバリバリやりたくないんだ。だからそんな詰めて考えたくないよ」って言ってるわけですが、それなら尚更スタートが重要になるのではないでしょうか

のんびりやるためにもプレイヤー、ソフト、ハードの事はじっくり考えなければいけません。

 

コンセプトがないとビジネスはきつくなります

なんせなーんにも言うことなくなるので集客力がありませんし、リピートさせる力もない。なんにも言えないと人を集めることができないし、主張がないと人はついていく気もしないものです

集客とは「私の理想とする世界は○○です。あなたも一緒に目指しませんか?」という声かけの事です

理想世界を掲げるわけですから、コンセプトがないと話にならないわけですよ。コンセプトがあるからファンになりリピートもされるわけです

 

流行らない店っていうのは「どこにでもある店」です

「ここにしかない店」になりたければコンセプトが必要でして、他の店にないメニューを用意したところで「ここにしかない店」にはなれません

メニューや商材に頼る美容室は見ててほんとに寒い(苦笑)

今でいうと「イルミナカラー」とか言ってる店多いですがマジで寒くて、客からしたらただのカラーですよ。あんなもの

家帰ったらもうイルミナカラーなんて忘れてます。

 

押すのは「イルミナカラー」ではなくて「理想世界に必要なのがイルミナカラーでした」という考え方です

美容室開業だけでなくプレイヤー、ソフト、ハードの事を考えるのがビジネスの第一歩です

これ、ちゃんと考えないとホントに後悔しますから(笑)

 

ファミコン理論は今回のハード編で終わりです。開業する時には絶対に考えてほしいので参考にしてください

美容室開業じゃなくても使える理論なので、起業したい場合もぜひ使ってくださいね。特にプレイヤーの事はみんな忘れてしまうので。

 

なお、下記の記事で「年収1000万美容師になるための準備~独立の方法」までをまとめていますので、そっちも合わせて読んでみてください

最低限の美容師としての技術力があれば、独立しても失敗することはなくなります。これで無理なら根本的に起業は向いてないので、雇われた方が人生良くなるというレベルで詳しくまとめています

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齋藤慶太

齋藤慶太

27歳で美容室で起業し、年収200万から1000万へ。しかし美容師がおもんない&自分の思っていた人生ではないと感じ、情報発信で起業し直すことに。美容室経営、情報発信ビジネス、メディア構築など、「個人で稼ぐ」ためのスキルやマインドセットを発信しています。

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齋藤慶太

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27歳で美容室で起業し、年収200万から1000万へ。しかし美容師がおもんない&自分の思っていた人生ではないと感じ、情報発信で起業し直すことに。美容室経営・情報発信ビジネス・メディア構築など「個人で稼ぐ」ためのスキルやマインドセットを発信しています。

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