こんにちは、齋藤です(プロフィールはこちら)
このブログは現在「美容室経営者が美容師やめてビジネスモデルを変更するまでの仮定を公開するブログ」なので、現在の仕事である美容室系の話も少しづつふやしていこうと思っています
といっても、別に美容師や美容室経営の話をしたいわけではありません
美容室経営をやめたい、美容師を引退したい理由や葛藤をみなさんにお伝えできればと思っています。
なぜかというと「起業したい」「副業したい」場合、やはり現状の自分に不満があることが多いからです
中には「こんなことがしたい!」という理由だけで動き出す人もいますが普通は「こんなことがしたい!」と「現状の不満」はセットなものです。
僕もご多分にもれず、まさにこのタイプ
美容師になる!(サラリーマン)→美容室経営を始める(リアルビジネスで起業)→成功したけど不満がでてくる(足りないものの自覚)→こんなことがしたい!(Now!!)
というパターンです
過去、現状の不満や葛藤もみなさんにお伝えできれば起業、独立のリアルさが伝わるかと思うので、そういったことを書いていこうと思っています
と、いうことで今日は僕の経験を例に「美容師の世界」を書いていきます。
僕がどんな感じで美容師になってきたか?という視点で書くので、あくまでも僕からみた美容師の世界ですが、一例ではあるわけです
美容師の世界ってみんなあんまり知りませんよね?
他業種の話って僕は聞いてておもしろいので(看護師とかエグい 苦笑)そんなノリで軽い気持ちで読んでもらえればと思います。
世間で言う美容師と実際の美容師のギャップ
職業「美容師」というと、どんなイメージがあるでしょう?
手に職だから安心、夜遅くまで仕事している、好きだからやっている
などなど色々あると思いますが、職業美容師の実態はこんな感じです
給料は年齢関係なく13~23万程度
労働時間は10時間超え
好きでやっている人はごく少数
3年以内にだいたいやめる
30歳になる頃にはさらにやめる
福利厚生がない店も多く、社会的にはフリーター
休みは月6日くらい
これに加えて練習が厳しい店や個人的に練習する人は、練習時間+練習に使う道具やセミナー代がプラスされます
もちろんすべての美容室がこうというわけではありませんが、業界基準はこの通りでなかなかのブラックです(苦笑)
知らない人に言うと結構驚かれますね。
病気になったり美容師が嫌になったり、理由は様々ですが辞める人が多いのもまあ当たり前の状況といえるでしょう
ですが、僕は問題は「ブラックであることではない」と思っています。
問題なのは「好きでもないのに続ける」ことです
美容師やってる=美容師という仕事が好きと思ってる人って多いのですが、実際はそんな美容師あまりいません(笑)
明確な目的があってやってる人なんてごくわずかで、慣性でダラダラやってるのです
死んだ目をしているサラリーマンと同じですよ(苦笑)
好きでもないのに続けるとこうなるのは当たり前の話ですが。
美容師は「仕事嫌だ~っていってるサラリーマンと基本同じ」って結構なギャップだと思うんですよね
「美容師が好きだから努力できるし、毎日好きな仕事できて幸せ。しかもいつまでも仕事できるし、働くところはなくならないから安心」
世間はこんなふうに思うようですが、実際はこんな事思ってる美容師あんまりいないのです(こう思えたなら天職ということですね)
「この会社が好きだし毎日この会社で夜遅くまで働けて幸せ。しかも終身雇用だから老後も安心」
こう思いながら働いてるサラリーマンなんて、ほとんどいないのと同じです
好きでもないことを続けるなんて、人生の浪費でしかありません
学校的息苦しさでサロンをやめる
美容師になるための一般的なルートはこんな感じです
美容学校を卒業する→美容室に就職する→下積み期間平均3年→髪の毛が切れるスタイリストになる→そのままどっかの美容室に務めるか独立か転職
実際、僕もこんな感じでした。例としてちょっと詳しく話します。
僕は美容学校を卒業したあと、大阪心斎橋のわりと大きな美容室に就職しました
店舗数も当時で3店舗程あったと思います。この美容室にした理由は「しっかりしてそうだな」と思ったからです
実際、技術的にも熱心なサロンでしたし、法人化していたので福利厚生もありました
まあ熱心なぶん、ブラックでしたが(笑)
仕事が11時から始まって終わるのが21時、そこから終電まで毎日練習
僕は早く技術を身に着けたかったので、ブラックなのも「美容師って、まあこんなもんだよな」って感じでした
人間関係も悪くなく、一般的に言うといいサロンだったと思います
しかし僕はそのサロンを辞めました、理由は息苦しかったから。
美容室としてしっかりしているがゆえに、僕は息苦しさを感じてしまったのです
技術的なカリキュラムなどもしっかり決められており、俺たちはこんな美容師になるんだ!みたいな空気がありました
それは言いかえれば「店が認めるもの以外は一切認めない」ということです。
型にはめ込まれた感じが僕にとって学校と同じで、ものすごく息苦しかったのです
店の村社会的な共同体意識みたいなのが強すぎたんですよね。まあオーナーの「育てたい」という思いの所以なのでしょうけれど。
しかし僕は今は「人を育てる」というのは間違いで「人が育つ場を作る」のがリーダーの仕事だと思っています
「育てる」だと洗脳にしかならないんですよ。
「なんか合わねえな~」と思い出すとやめるまで秒読みです
オマケにヒステリーの女先輩と、小さな事でいちいちうるさいマイクロマネージャーな男先輩がいたので、僕の辞めたい度が加速し退社しました
まあよくあることですね。やめる時ってこんなもん。
あえてしょーもないサロンへ就職して時間を作る
「規律」と「育てられる」のが性に合わないというのがわかった僕ですが、美容室というのは基本「後輩を育てる」という概念が強い職業です
そこで僕は「いい加減な美容室」に就職することを考えつきます
育てられるのが嫌なら自分で学んでいくしかありません、しかしそのためには時間が必要です
「ええ加減な美容室」であれば育てられることもないし、夜の練習を強要されることもないので自分の時間を確保できると考えました。
なんせ前の店は家帰ったら深夜1時とかでしたからね。家帰ってもなにもできません
通勤時間もだるいし、美容室に求めるのは毎月の給料と仕事の機会だけなので「いい加減な美容室」であれば僕的にはどこでもよかったのです
というわけで僕は経営も教育カリキュラムもテキトーで、まあいつか潰れるだろうなって感じのいい加減な美容室に就職しました(笑)
美容室は激戦でしょっちゅう潰れると言われますが、まあ当たり前なんですよね
ほとんどの美容室がええ加減ですからそら潰れもしますよ(笑)
しかし僕にとってはまさに理想の美容室なのです。
学べないので学びに行く
理想ではありますがその美容室はええ加減だったので、次の問題がありました
しょーもないから何も学べない(笑)
経営するにあたって理念もコンセプトもない店だったので経営もテキトー、技術もテキトーなのです
とりあえずそこにあるだけの店。
まあそんな美容室をさがして就職したのですが、このまま「何も学べない」のはまずいわけで。
そもそも僕が就職したのは「美容室経営」と「技術」を学ぶためです(あとは美容師の経歴という社会的証明と貯金。これがないと金も借りれません)
経営がわからないと売上なんて上がろうはずもありませんし、技術がないと売上をあげる武器がないという事態になります。
そうなると外に学びに行く必要がありますが、美容師のセミナーって基本しょーもないんですね
1回の単発セミナーばかりだし、内容も技術もたいしたことありません
「他にも同じこと思ってる美容師って絶対いるだろう」と思った僕はネットで調べました
同じこと思ってる美容師や会社がちゃんとしたセミナーやってないかな?と思ったわけです。
すると萩原宗マスターズサロンというカットのスクールを見つけました
見学に行くと、内容の確かさと技術力の高さがわかったので、僕は毎週月曜日に通うことにしました
受講料もかかるし休みがなくなりますが、まあ仕方ありません。ここには多分6年ほど通いました。
経営に関しては当時ミクシィで美容師が集まってセミナーしたり、議論するのが流行っていたので毎夜チェックしていました
セミナーがあれば必ず参加して「流行っているサロンを経営している人」の思考の流れや雰囲気を学びに行きました
学んでいくといかに自分のいる美容室がしょーもないかがよくわかったものです(苦笑)
この時に「一流に会う」ということをしておいてよかったです
一流を知るというのはそれだけで財産だと思います、自分の基準がそれになるんですよね
しょーもない美容室から一歩もでないと、自分の基準がしょーもないものとなります。「学ぶ」というのは「一流と会う事」と言いかえてもいいくらいです
美容師って休みの日はセミナーにいってるイメージかもしれませんが、まじで全然いきません。年3回行けば多い方かもしれません
少なくとも僕が働いた美容室の従業員たちはそんなもんでした。
そら、しょーもない美容室が多いわけです(笑)なんせ一流を知らないのですから。
自分が一流になる必要はありませんが、一流をどれだけの数知っているか?は重要だと思います。
開業して美容師辞めたくなる
7年間学びまくったおかげで「学ばないやつは死ね!」という選民思想と虫ケラを見る目の他に、自信を身につけた僕は開業を考えます
その頃、ちょうど貯金の方も400万たまったし経歴もついたので、国から借金して開業するには頃合いだと思いました
これ以上、美容室で働いても得るものもありませんでしたし、美容師としてさらなる高みを目指していたわけでもありません
別に美容師やりたかったわけでもなく、ただ誰かに雇われるのが嫌で独立開業しやすそうな美容師を選んだだけでしたし。
好きでもないのに美容師になって、7年やっても僕はこの仕事を好きになる事はありませんでした(苦笑)
開業した僕は結局、この仕事が更に嫌になり辞める決意をします
開業してからの話はプロフィールに書いたとおりです。
振り返ると開業するタイミングで美容師をやめるべきだったと思います
しかし「ここまでやったからもったいない」という気持ちと、「我慢は必要。我慢は美徳」という考え方でやめることができなかったのです
仕事は人生の大部分を占めるものですが、それを我慢しながらやるっていうのは、それってどうなん?って話なわけで。
我慢というのは面倒な事をする時に使うものであって、嫌な事をする時に使うものではありません
めんどくさい事は我慢してやる必要がありますが、嫌なことなんてしなくていいのです
どっかで無理したシワ寄せがくるものなんですね。
僕であれば開業後のダークサイド落ちです、アナキン並にダークサイドに落ちましたから(笑)
僕が過去にいけるのなら、美容師嫌いならさっさとやめちまえ!と言いたいです
好きでもないのに美容師してた
僕は美容師になった瞬間からこの仕事が嫌いでした
「え?好きだから美容師になるんじゃないの?」って思いましたか?
これ昔から不思議だったんですが、お客さんとかと「なぜ美容師になったのか?」みたいな話になった時に必ず言われるんですよね
「好きだから美容師になったんですよね」って。
美容師になる前に、美容師が好きかどうかなんてわかるわけないですよ(笑)
興味があったんだからなったんですよね?とも言われますが、興味と好きは全然ちがうわけで。
ネガティブな意味での興味もありますからね(僕の場合は雇われたくない。開業しやすそうという興味でした)
みんな会社勤めのサラリーマン以外の職業を特別視しすぎなんですよ
美容師になる理由なんて突き詰めればサラリーマンと同じで、なんとなくとかこれなら自分にもできそうかもなどです
続けれるってことは好きなんですよね?って言われますが、やめてもまた別の仕事しないといけないわけだし、せっかく免許とったし・・・って感じで、まあとりあえずやってます的な事もあるわけで。
別に美容師に限った話ではありませんが、その仕事につく動機なんてどの業種もおなじですよ
なんとなくか、流れでそうなったかです
サラリーマンに「なんでその仕事についたんですか?」と聞いたら、ほとんどが「なんとなく」でしょう
一部例外もありますがほとんどの人がなんとなくや、自分の条件(住んでる場所や給料)などで仕事を選ぶものですが、美容師だって同じです
それがたまたま一般企業につとめるサラリーマンという選択肢ではなく、美容師だったというだけなのです。
しかし、なんとなく職業を選ぶことが悪いということではありません
重要なのは「あれ?違うな」とおもったらスパッと辞めることです
なんとなく「これかな~?」って選んで、これだ!と思えるならとことんやって、違うならやめる
こーいう思考が大事だと思います。好きでもないのに続けたってロクなことない。
天命とか運命とかいいますが、あれって色々行動してみないと見えてきませんからね
僕も今、美容師をやめて違うことを始めていますが、それは「好きでもないことを続けるバカらしさ」を実感したからです
もしあなたも今の仕事がそうであるなら、もう一度考えてみてください
「このままでいいのか?」と。
副業とか転職とか起業って最近よく聞きますが、その理由がよくわかります
もはや我慢の限界が来ているんですよね
しかし僕はそれって結局、給料とか休みが変わるだけじゃね?って思います
大切なのは「その時好きなことをする」ということだと思います。しかしそれには実力が求められます。
だから僕は学ぶ事がすべての始まりだと思います
学んでいると可能性が拓けてくる感覚があって、僕は学ぶことが好きです
「何していいかわからない」とよく聞きますが、とりあえず学べ!と言いたいですね
学んだことをブログに書いたり、実践していけばアクセスも集まってくると思うし、アクセスがあればビジネスの種になります
まずはそんな始め方が正しい転職、副業、起業の仕方かなと思います
そんなことをこのブログで伝えていきたいですね。
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