こんにちは、齋藤です(プロフィールはこちら)
先日の記事で
個人ビジネスで生き残っていく方法は「変態になってリスクと欲望をカバーできる状態」になることである。それには「ビジネスで稼ぐ事ができる能力」を身につけるのがもっとも効率的だ。
という抽象的に見えて超具体的な話をしたんですが、今日は例を設定してケーススタディにしてみたいと思います
前回の話を美容師に当てはめてみて「僕がもし美容師として生き残るのであれば?1人美容室経営者として生き残っていくには?」というのを考えてみようかなと。
もしかしたら「やっぱ美容師ってキツイよね」とちゃぶ台返しして終わる可能性もありますが、まあケーススタディとして読んでもらえたらなと思います
僕はビジネスやマーケティングという専門技能を身につけさえすれば、あとはその時にやりたい事をやればいいんじゃね?という考えですが、最初から職業を絞ってピンポイントでやっていきたい人も多いと思いますしね
まあ、前に書いた通りそれは僕はオススメしないんですけど。
美容師として生き残るための4つの要素
さて、まずは美容師として生き残っていくために必要な要素を考えてみます
おさらいになりますが、考え方として出したのはこの4つでした
・変態になれ
・健康
・収入
・飽きる
これらを美容師としてどうクリアしていくか?を考えれば結果として生き残れる可能性が高くなるわけです。
そしてもう1つ考え方を提示しましたが、それは「いつでも好きな事で稼げるようになろう」というもの
これはどこでも稼げるスキルを身につけろでもいいし、ビジネス知識を身につけろでもいいし、起業家になろうぜ、価値を作って広げれるようになろうとか、
言い方は何でもいいですが、まあとにかく「いつでも好きな事で稼げるようになろう」という事です。それが「個人で楽しく不自由なく生きる方法ではないか」と。
これを美容師という職業に取り入れると「美容師として好きなことをやって稼ぐことはできないか?」という視点を持つことができます
こういう視点を持っていると、サロンワークだけに凝り固まらず、美容師として色んなステージで活躍(稼げる)できるわけです
ずっと美容師やっていくんだろうなこの人って人は、やっぱこういう事ができてるんですよね。これやると収入と飽きるをカバーすることもできますので、そういった話も最後でしようかなと思います。
美容師としての変態
美容師として生き残っていくには必須であり、専門職なので非常にわかりやすいですね
やはり美容が好きで研究熱心でないとお話になりませんし、続ける意味もない。好きで研究熱心なら自然とオーラもハンパないことになります、オーラが出ればもう変態ですよ
このオーラって素人から見てもわかりますからね。このレベルまで到達しておきたいところです(僕は無理。興味ないもん)
変態になるとなんらかの実績が出るのでオーラにプラスして、それを変態になれたかどうかの1つの指標にすると良いかと思います。そしてもっと磨いて実績を積み重ね、さらに変態になりましょう
変態度に天井はありません。
変態になるために最も早い近道は「変態」と出会うことです。変態な美容師と出会い、彼らがやっていることを学ぶのが最も早い
彼らに会うにはセミナーに行きまくれば解決します。それもただ数を行くのではいけません(メーカーやディーラー主催のは変態美容師はほとんど来ないんで)
普段から情報のアンテナを立てて、感度を高くしておきましょう。今だったらネットあるんで簡単ですね
とりあえず有名っぽい人フォローしまくって普段から情報さばいてれば目利きできるようになります。「あ、この人は変態だな」ってわかるようになるんですよ(笑)
僕が若い時ってミクシィが人気でしたけど、あれで一気に業界のレベルが上がったんですが、やはり変態の周りには変態が集まるものです
情報を自分から取りに行って、精査していればいつかは変態と出会います。そして出会えたらすぐにセミナーに参加です
セミナーしてなかったら過去の発信を全部見るし、コンテンツがあるなら全部買います。そして熱烈なメッセージでも送っておきましょう
内容は何でもよくて、セミナーしてくれとか、惚れた!とかなんでもいいです。人によっては会ってくれるかもしれないし、セミナーで会った時に覚えてくれているかもしれません。
アクションすればなにかが起きるかもしれないので、送って損することはありません
こういうのをキッカケに人生変わったりするんでぜひやりましょう。変態になれないヤツって変態になるための行動してないんですよね。
情報収集、勉強、行動、人と会う
これが変態なるための王道です。変態になれないヤツはどれもやらないのです
美容師として変態になれないのであれば、ビジネス知識を磨いて勝つ手段もありますが「別に美容師じゃなくてよくね?」となるので多分辞める事になると思います
これが僕のパターンです(笑)
美容師としての健康
肉体労働であり、さらに細かい仕事もする美容師はまさに体が資本
一時的な病気はまだしも、長期に渡るものはできる限りさけなければいけません。とは言え避けれない事も多いのも事実です
ということで、できる事にフォーカスするしかありません。後は運。
まず食事、睡眠、休息などの基本的なものは全て気を配っておく必要があります
酒や煙草はもってのほかですね(美容師の喫煙率は異常)
今、コロナで毎日何人死にました。とかやってるけど、あんなもんはほとんど不健康な人が死んでるのです。多分、彼らはコロナが流行らなくても近いうちに死んでます
不節制するだけであーやって死亡率あがるわけですから、いかに普段の生活のクオリティを上げるか?を常に気にしておきましょう
健康って語ると語り尽くせない分野ですが、基本的な事するだけでかなりリスクは減らすことができます。それくらいであれば特殊な勉強なんかしなくても十分でしょう。
職業病の腰痛や五十肩などは体の動かし方の問題です
使い方が悪いからだんだん傷んでくるわけで、正しい体の動かし方を学ぶ必要があります
特殊なトレーニングをしないと人間の体の使い方ってめちゃくちゃになっていくものです。このへんの分野を学ぶのは自主的に学ばないといけません
本やセミナーなどに投資してもいい分野だと思います。
僕も体についてはもっと勉強したいなと思っていますね。将来的には健康についてのセミナーとかもしたいくらいです
健康に関しては奥深いのでとりあえずは食事、睡眠、休息を適切にし、酒と煙草をやめましょう。後はジムいって怪我しない範囲で筋トレして有酸素運動すると良いです
走ると脳の構造も変化することがわかってて、成功者になれるかどうかともかなりの相関があるのでぜひ運動もしましょう
肺を鍛えると内臓機能全般も高まるので1石3鳥です。
美容師としての収入
1人で美容師をやるのであれば、収入はそんなたいそれた金額は稼げません
年収1000前後くらいがアッパーすね。規格外の美容師で2000万くらいでしょうけど、ここまで行けるのはかなりの変態なので、例として出すのはどうかなと思います
100メートル走9秒台で走る人間がいますよ。とか言われても、それウサインボルトやんって話で現実感ないし、庶民には関係ないでしょう
もちろん、目指すのは構わないし、なれる可能性もあるけどこういう「話」で出すものではありません。
で、1人で美容室やるか場所借りてやるかはどっちでもいいですが、とにかく個人美容師の年収は1000万くらいです
求める収入が足りなければそのビジネスをやるモチベもわきませんし、続けるのが困難になるケースもあります
なので基本的な考えとしては「年収1000万で十分」にするか「どうにかしてもっと稼ぐ」かの2択になります
しかし言ったとおり、1人で美容師やって稼げる金額は1000万くらいが上限なので「もっと稼ぐ」という選択肢は取れません(株とかの投資すれば別ですが、美容師とは関係ないので省きます)
というわけで「1000万で十分」にしなければいけない。
残念ですが、1人で美容師やり続けるなら年収1000万で満足してください
結婚するなら稼ぐ女性と結婚しないとちょっとキツイですね。まあこれは相手を選べばいいだけなので簡単です
独身であれば多少の散財は大丈夫ですが、月の出費は多くても30万くらいにしておくと安心ですね。これなら何かあっても逃げ切れる可能性もあります
どんな病気になるかも関係してくるので運要素もデカイですけども。
飽きる
これはもう「飽きるな」しか言えません(苦笑)
どんなに好きでも飽きるかどうかは誰にもわかりません。人間の感情の結果論ですからね
個人的な事を言えば「好きであるほどに飽きる」と思います。あるいはアホらしくなる。愛と憎しみは紙一重とはよく言ったもので、そういうケースを何例か見てきました。
僕がおもしろいなと思った話があるのでちょっと紹介します
その人はハリウッドの特殊メイクのプロだったんですが、高校生の時に雑誌で特殊メイクを知って「自分もこういう仕事がしたい!」となり、独学で学び始めました
学ぶだけでなく、有名な監督やアーティストに英語もできない日本人の少年が自分の作品を送りつけたりしていたのです
そして1人の監督の目に止まり、高校卒業後に彼は本場アメリカで特殊メイクの仕事をするにまでなります。
そんな変態なんでもちろん彼はハリウッドで随一のアーティストになりますが、ある時ふと仕事をやめてしまいます
理由は「映画にでるハリウッドスターの態度が気に入らない。なぜそんな所に気を使わないといけないんだ。バカらしい」です(笑)
(ちなみに彼はある監督からの熱烈なオファーで引退後、一度だけアーティストとして仕事しましたがヘアメイクは本当にそれっきりになりました)
彼の決断には賛否両論あるでしょうけど、僕はホントそんなもんだよなって思います
いかに好きでも、好きだからこそ、ノイズが気になって嫌になることもあるのです。好き=どんな障害も乗り越えれるわけではありません
ありもしない完璧を求めたくなる。その結果、絶望し興味がなくなるケースもあるのです
今思い出したけどドイツで30年くらい哲学をやって、最終的に「哲学は意味がない」と気づいて帰国した人とかもいましたね(笑)
特殊メイクの彼はその後、人にメイクをするのでなく「物体を作る」方に転身しました(例えばアメリカ大統領の胸像など作ったりしてます。お世話になった監督に送ったりもしていましたね)
彼の場合は職業が特殊なので、その技術をそのままスライドさせて別のステージで活躍できましたが美容師ってそうでしょうか?
美容師ってサロンを離れたらもうただの人です。キャリアアップにはなりません
もちろん美容師としてやってきたマインドセットなどはそのままスライドさせることができますが、そんなもんはどの業界でもできることです
美容師の技術はサロンを離れたらもう使えないのです。(専門学校くらいじゃないですか使えるの)
だからずっと美容師続けるのであれば「自分が飽きない」ように祈るしかありませんが、人間の感情なんて一瞬で変わるもんなんですよ。
変態であり、健康で、収入に満足し、飽きなければ個人で美容師を続ける事は可能ですが、ぶっちゃけこれって無理な条件じゃね?って話です
雇用しないと色々キツイんですよこの商売は。しかも雇用するなら別の商売したほうが簡単という・・・。
なので1人でやるにしても、雇用するにしても好きじゃないとやるべきではないと思います。少なくとも僕はそう思いますね。
美容師としての活動の場をふやすには?
僕は美容師にもう興味ないんで辞めますけど、「この人多分一生美容師やるんだろうな」って人も知っています(ただダラダラ続けるんじゃないですよ。それはゾンビです)
次に話すのはそういう人がどうしているか?です
そういう人は活動の場を広げています。どういう事かというと、サロンワーク以外の事をしているのです
美容師というと「美容室で客の頭をやる」という固定概念がありますが、彼らにはそんなもんはありません
「美容師として様々な場で活躍」しているのです。
例えば教育ですね
シンプルにセミナーやったり、学校と提携したり、YouTubeやSNSで発信したり、今なんかだとオンラインサロンですね
後は商品開発や、美容室のコンサルとか。
実業なんで完全なネットビジネスよりかは効率落ちますけど、情報発信で稼ぐことだってできますね。
「美容師としてなにかできないかなあ・・・」と常に考えているわけで、美容師が好きであればこういう方向に行くことができるのが現代です
サロンワークだけじゃできることがあまりに少ないですからね。もちろん、こんな事やるには自分の時間がいりますから雇用してスタッフに店は任せてますし、美容系の起業家といった感じになっていきます
こうなれば健康、収入、飽きる問題も解決できます。飽きたら美容師として違うことすればいいわけですし、事業を作るんだから収入もふえますね
なので美容師が変態的に好きならこういう方向を目指すのが現実的だと思います
で、これって結局必要なのは「美容師のスキル」じゃないんです。前の記事で書いた「どこでも稼げるスキルを身につけろ」なんですよね
「他人にいつでも自分が興味のある分野で価値提供できる力をつけておく」これが個人で生き残るためのただ1つの方法ではないでしょうか
だからビジネスやマーケティングを学んでおくべきなんですよ。
ビジネスやマーケティングをしっかり学ぶ機会というのは普通ほぼありませんので(だいたいしょーもないものか、知識にならないレベルのものばかり)、本気で学びたい人はこちらをどうぞ
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