「考え方は人それぞれ」=思考停止状態

思考・哲学

こんにちは、齋藤です(プロフィールはこちら)

「人によって考え方、やり方はそれぞれ」というのは本当にそうなんでしょうか?

「何をやろうか?それをどうやろうか?」っていう抽象的なことは人それぞれですが、「何をやるかが決まり、それをこうやっていく」という具体的な段階では人それぞれではありません

「考え方は人それぞれ」っていうのは一見するとそれっぽいけど、実は罠であり、思考停止ワードなんですよ。

 

例えば情報発信をやりたいとして、「何を発信するか?それをどう発信していくか?」というのは人それぞれです。まだ抽象的な段階ですからね

しかし「筋トレの情報発信をしよう。それをブログで発信しよう」という具体的な段階では人それぞれもクソもなく、やることは決まってくるわけです

「ブログでもYouTubeでもTwitterでもいいじゃん。人それぞれでしょ?」っていう反論もありそうですが、これは「それぞれ」ではありません。いくつかの選択肢から選んでるだけですから(笑)

「人それぞれ」ってもっと幅の広い状況で使うもんだと思うんですよね。まあこのへんは定義次第ですし、言葉遊びですからどうでもよくて。

 

僕が言いたいのは「言い訳の道具になってる人が多い」ってことです

具体的な段階っていうのはやること決まってくるもので「こうやったほうがいいじゃん」っていうのがあるものです

しかし「人それぞれなんで」と終わらせて、それをやらないのって言い訳じゃないっすかね?という話ですね

もちろん戦略的に選んでるならなんの問題もないんですけども。ただなんとなくでそうしてるなら言い訳以外のなにものでもないわけで。

 

具体的な事柄では「人それぞれ」と思う前に、ちょっと頭を動かしてみましょうよ。っていう話を今日はしたいなと思います

停滞してる人はこういうことの積み重ねが原因かもしれませんよ。

ことの発端

こういうのは実体験を話したほうが腑に落ちることなので、ちょっと最近あった事を話します

先日、僕も参加している美容師のグループチャットで「税理士を探している」という相談がありました

別に僕宛の相談ではないけれど、グループチャットなので僕宛とも言えます。こんなブログを書いてるくらいですからちょっと口出ししてみました。

 

・売上規模 1000~1500万
・スタッフ2名
・現在の税理士費用は年間40万(月額2万+決算費用15万)
・意見をくれたり節税のアドバイスをくれる、お店のお金周りについて話せる人が良い

相談者の状況や希望はこんな感じだそうで、売上規模にたいして税理士費用かけすぎじゃね?って僕は思いました(僕の場合、年間で6万円)

売上規模1000~1500万だと月商100~120万ですから、僕の店と似たようなもの。それをスタッフ2人でなら売上規模としてはちょっと少ない(スタッフが奥さんとか、人件費のかからないアシスタントなのかもしれないけど)

 

この記事でも書きましたが、個人美容室の売り上げなんてアッパーが低いので経費削減しまくらないと利益がドンドン削られます

削れるものはトコトン削る。それが小規模サロンの生命線

売上規模が1000~1500万なら僕とほぼ変わりませんから、税務的なところもほぼ変わりないはずです。この規模なら法人化もしてないでしょうし、いらない

と、すれば40万はやっぱりかけすぎ、僕と同じようなことすれば年間34万円浮くわけですから。30万あれば住民税払えちゃうレベル。

 

言っちゃあ悪いんだけど、税務に関して思考停止しちゃってるんじゃないかな?と思いました

「よくわかんないし、めんどくさいからお金払ってやってもらう」っていう人いるんですが、税務でとんでもない時間と知識がいるならそのとおりだと思います

けど、僕なんて毎日どれくらい税務に時間かけてるかと言うと「秒」ですよ(笑)

 

やよいの青色申告立ち上げてこの3つを入力するだけです

・経費になるモノ買った時に入力
・口座から入金、引き落としあったら入力
・毎日の売り上げ入力

買い物も引き落としも毎日ありませんから、いつもやることは売り上げ入力くらいです。マジで秒

あとはレシートや領収書を保管して、申告が近づいたら税理士に来てもらって必要なもの渡して終わり。これで6万ですよ

「よくわかんないし、めんどくさいからお金払ってやってもらう」という必要ある?って話なんですよ

僕もよくわかってないけど、やれと言われたことやるだけだし、それも秒で終わるから面倒でもありません。この作業を月2万円で委託するほうが嫌だわ(笑)

「美容室の税務」という具体的な事柄の選択肢

美容室の税務での選択肢は3つです

・税理士に丸投げする
・自分である程度やって最後は税理士に投げる
・すべて自分でやる

全部自分でやるのは僕も流石にコスパ悪いなって思います。超めんどくさい

だから丸投げか、ある程度は自分でやるかのどちらかですが、事業規模が大きくなければ大した手間もかからないしなにより利益もないので答え決まってるじゃないですか。「自分である程度やって最後は税理士に投げる」一択なわけです

だってたいしてめんどくさくないし、コストも抑えられるし、税理士にも一応はついてもらえる。

 

「美容室の税務どうしよう?」という抽象的なレベルなら「人それぞれ」なんですが、個人の状況まで落としてけば選択肢なんて決まってくるわけです

それを「考え方、やり方は人それぞれ」で片付けてるのは思考停止以外のなにものでもありません

個人的な状況を知らない周りの人がそういうことを言うのはいいんですよ。だって詳細知らねーし、めんどくさいから「人それぞれ」っていっときゃ話し終わるし(笑)

でも当事者である本人が「人それぞれ」とか思ってたらアホです。そんなに選択肢ないじゃんって話ですから。

美化される「人それぞれ」

「人それぞれ」「選択肢は色々ある」という言葉が美化されすぎてると僕は思うんですよね

・売上規模 1000~1500万
・スタッフ2名
・現在の税理士費用は年間40万(月額2万+決算費用15万)
・意見をくれたり節税のアドバイスをくれる、お店のお金周りについて話せる人が良い

という、今回の相談者の状況なら自分でやったほうがいいですから。

あと意見や節税の知識なんて税理士なんだから聞けば教えてくれるし(僕は申告の前に店に来てもらうのでその時に聞いてます)これくらいの規模ならお金周りについて相談することもありません

年間40万もいりませんってマジで。

「パソコンが苦手で自分で入力する自信ない」とかあるのかもですが、経営してるのにパソコン使えないとかマジ終わりなんでそんな事言ってる場合ではないんですよ。やればわかるけどマジで大したことないから。

ブログやったり、ホットペッパー操作したり、パソコンで何かを作るという作業してたら税務の入力とかもできないわけありません。

 

詳細な状況や希望がわからない外野が「人それぞれ」と考えるのは問題ないですが(だって詳細わかんないし)、当の本人がそう思ってるとマジヤベーです

相談者本人から質問があったわけではないんで、マジで聞いてたのか参考程度なのかはわかりませんが、質問や希望が具体的ではなかったんで、僕的想像ではビジネス知識あんまりない人なんかなーと。

そうだとしたら「人それぞれ思考」+「税務よくわかんないからとりあえず頼んでる」みたいなマインドかと思ったわけです

だとしたらダメだよねって話。だからブログに書いてみました

抽象的な段階や趣味趣向、どういう選択肢でも出てくる結果にたいした差がない場合は「人それぞれ」でいいですが、ビジネスって基本そうじゃないと思いますよ。

 

ちなみにグループチャットの最後の方で「気持ちよくお金を払えないなら税理士を変えたほうが良い」というアタリマエの意見が出てきて、いやそんなん前提やん!って思いました(笑)

具体性がないとこういったキレイゴトを言われて何も言えなくなり(だってそらそうやんって話なんで)話が終わるのが日本人のよくある議論だな。と感じた今日このごろです

会話の質にもビジネス力って超出る。超絶に成功する人って話せば成功するかどうか分かるって言うけど、マジでそうなんだよなって僕レベルでも思います。

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齋藤慶太

齋藤慶太

27歳で美容室で起業し、年収200万から1000万へ。しかし美容師がおもんない&自分の思っていた人生ではないと感じ、情報発信で起業し直すことに。美容室経営、情報発信ビジネス、メディア構築など、「個人で稼ぐ」ためのスキルやマインドセットを発信しています。

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齋藤慶太

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27歳で美容室で起業し、年収200万から1000万へ。しかし美容師がおもんない&自分の思っていた人生ではないと感じ、情報発信で起業し直すことに。美容室経営・情報発信ビジネス・メディア構築など「個人で稼ぐ」ためのスキルやマインドセットを発信しています。

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