こんにちは、齋藤です(プロフィールはこちら)
この記事は「僕が美容室で起業した時の話」の続きです
前回の記事はこちらから読めます
2021.07.04
「態度の悪い美容室だけど年収1000万」を可能にしたコンセプトの生み出し方
この記事は「僕が美容室で起業した時の話」の続きです 前回の記事はこちらから読めます 今回は「独立開業するならどんな店を作ろう?と...
今回は「僕が起業した直後の話」です。起業直後の雰囲気や僕がやった事などを書こうかなと。
正直あんまり覚えてないんで、ツラツラと適当に書き出してみようと思います。その方が雰囲気も伝わるような気もしてます(笑)
ビジネスって飛び立って安定飛行するとやることがなくなるもんで、燃料を燃やして風を受ければ飛び続ける飛行機のように、集客してサービス提供を安定的に繰り返せばビジネスは回り続けるもんです
なにかトラブルや新しい事をする時はガチャガチャとすることが出てきますけど、そうでない限りは自動的に回るもの。飛行機って離陸・着陸の時は操縦しないといけませんが、安定飛行に入るとほぼ自動操縦なんでこう考えるとビジネスとまったく一緒ですね
というわけで、安定飛行に入るまでの事を思い出しつつ書いていきます。
とにかく集客した
僕が美容室を開業したのは2013年の2月ですが、成功を確信したのは3ヶ月後でした
もちろん、開業する前に「これはイケる」というレベルまでビジネスプランを考えるわけですが、実際の数字に出るまでは予想でしかありません
起業なんてはじめてだし借金もしてるし、やっぱり不安なもんです。当時はビジネス知識も今よりなかったので、今思うとかなり雑な起業だったなあとも思います。
美容室って客を待つビジネスなので、開業後はそんなにやることはありません
メインになるのは集客ですね。店に客を放り込まないと売上もクソもありませんし、数字の分析もできません
集客しないとビジネスが回らんわけです
美容室はいかに集客し、いかに単価を上げ、いかにリピートさせるか?というゲームなので開業後にメインとなるのは集客です
開業してから単価、リピートを上げるためになんかやってんのはプラン作成の時点でスベってます
単価とリピート率はビジネスプランを作る時点で決まる部分なので、忠実にそれを行えてるか?実際に数字が出てるか?の確認くらい
スタッフを雇用してる場合はビジネスプラン通りの動きをしているかは重要になりますが、僕は1人営業なので自分がサボってない限り集客しかやることがないのです。
というわけで、まず開業して僕がやったのはブログ、HP、ポータルサイト、チラシなどで集客です
ブログ、HPは開業前から作っててアクセスも来ていたので、後は開店すればいいだけの状態でしたから特に何もしていません。変わらずただ更新していただけです
ホットペッパーや楽天ビューティー、エキテンなどのポータルサイト、チラシなどは開業直前に手配しておきました
後は反応を見る&トライ・アンド・エラーの繰り返しです。相性や好みもあるのでそこの見極めもチェックですね。
ポータルサイトはやはり業界のガリバー的ポジションであるホットペッパー以外はイマイチな結果でした
やはりホットペッパーが覇権を握っちゃってるんですよね
ガリバー以外はアクセスを集めるパワーがないので集客はたいしてできません、ここは予想通りなのでさっさと契約解除し、ホットペッパーにリソースを回すことに。
チラシもやりましたが、僕はダメでしたね。くそめんどくさい(苦笑)
業者とのやり取りがめんどくさいし、遅いです。客層も今どきチラシ見る人なんて機械に疎いんですよ。だから予約も電話だし、直前に予約してくるから結局とれない
お金ばらまいて電話が鳴るだけで、反応率やコスパもネットと比べると効率悪い
年寄り狙いなら良いと思いますが、僕は別に年齢でターゲッティングしてないんで合わないなと感じ、3回くらいやってやめました
逆に言えばどこもやらないんでやれば結果ある程度出るんですけど(知り合いでチラシ派の人います。結果もでてる)チラシ見る層を相手にしたいか?というと僕は別にいらないなって判断です
この判断ってのが超重要で経営なんて、やって、見て、判断の繰り返しです。スパスパ決めて動かないと低空飛行なんだから落ちちゃいます。
美容室はリピートビジネスだし、月で客の動きもわりと変わるので判断には数ヶ月はかかります
色々仕込んで3ヶ月後にまた判断。と決めてもう後は無心で美容師してました、考えると不安になるので(苦笑)
あとブレますしね、ブレるのはよくありません。決めたらそれをやるのが鉄則。
結果的に毎月30人くらいは集客することができてました
うちの場合は自社メディアであるブログとHP、有料メディアのホットペッパーがアタリだったので集客媒体はこれらに注力する事にしました
リピート率も問題なかったので後は顧客が増えるのを待つだけ。という状態に3ヶ月でなれ、この時点で僕は勝ちを確信したわけです
後は設定した売上と利益が毎月確実かつ安定的に出る状態になるかどうか?だけでしたが、開業して1年以内にこれもクリア。その後に多少のテコ入れ(メニューの追加と価格の再調整)をし、売上を10%ほどアップさせ現在の形に落ち着きました。
なのでビジネスモデルの完成は割とすんなりいきましたね
1人なので規模が小さいし、事前に勝てると思えるまでモデルを作ったおかげです。今思えば、開業後にやった事ってあんまりないですね(笑)
個人でやるメリットはここが大きいです、ブレが少なく、切り替えもサクサク行えます
ちなみに次のステージに行くなら(拡大など)またビジネスプランを練って実行すればいいんですが、僕はこの時点で「美容師っておもんねえな」と思っちゃったのでここで終了しました
そのあたりの話はプロフィールに書いたので読んでみてください
2019.12.25
齋藤慶太のプロフィール
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やっておいてよかった事
起業する時にやっておいてよかった事も書いておきます
起業する分野の知識を高める事とビジネス知識を学ぶのは必須なので、それ以外のことですね
・シンプルなビジネスを作る
・金を余剰に置いておく
・人脈
・最悪を想定し、対策も考えておく
この4つはやっておいてマジでよかった事です。
シンプルなビジネスを作る
ビジネスやってないとシンプルなビジネスってなんなのか?分かりにくいと思いますが、とにかくビジネスはシンプルにしておくべきです(やり方はいくらでもありますが)
スピードが速いし、管理もしやすいし、修正もしやすいからです。結果でてないビジネスはだいたいシンプルではありません。
美容室でいうと、
・メニューが多い
・しょっちゅうキャンペーンしてる
・サービス提供の工程がまわりくどい
・価格がわかりにくい
こーいう店が多いですが、これはシンプルではありません
ミスがふえるし、管理する数字もふえるし、客の対応もめんどくさいし、店のウリも見えなくなります
そして何より客が迷います。客は迷うと「もういいや」となります。
僕が最悪だな。と思うのが旅行のポータルサイトですね
超絶に見にくいし、プランとか何個も出てきますが、どう違うのかもひと目でわかりません
めんどくさくなって「もういいや」ってなるか適当に選んでしまいますが、それでは満足度としてはかなり低いです。「仕方ないから使う」ではビジネスとしては脆弱すぎ
上記の不満を払拭するサービスが出てきたら一気にそっちに客が流れます。
人間は選択肢がふえるだけで「複雑だ。めんどくさい」と感じます。情報量は少ないほうがいいのです
ビジネスをシンプルにすると自然と情報量も減ります
例えばジャムを売りたいとして100個も売ってたら売れないんですよ。選ぶのめんどくさいから「もういいや、いつものジャム買おう」ってなるんです
それなら3つだけおいて「ジャム専門店の当店が一押しする3つのジャム」でいいんですよ。実際のその方が売れるという実験データもあります。
金を余剰に置いておく
これは当たり前なんですが、この当たり前をしようとしない人が多すぎる
まあできないケースもあるんですが、(給料少なくて開業資金貯めれない)それでもできる範囲で金は置いておくべきです
やり方は3つあります
・貯金しておく
・多く借りる
・ビジネスにかける金額を減らす
全部やったほうがいいです。
貯金しておくは説明するまでもないですね
多く借りるというのは銀行や国金に借りる時に多く借りる、ただそれだけです。これは事業計画書の書き方次第でできます
いくらでも借りれるわけではないですが、必要な金額より多く借りる事は難しくありません。僕も200万くらいですむところを400万借りましたからね
多分1000万くらいなら借りれたと思うんですが、借りておくべきでした。
ビジネスにかける金額を減らすとは、美容室でいうと開業費用を減らすということでが、これは内装費くらいしか削れません。逆に言うと内装費かけすぎな人多い
1店舗目なんて勝手もわかってないし、安くすませたほうがいいんですよ。居抜き物件とかもありですね、不動産契約費と薬剤代、の出費だけですみます
居抜きでないなら規模次第ですが10坪程度なら300万くらいにしたいところ。そういえば書いてて思い出しましたが、50万でやった人もいましたね
椅子とか中古でいいんですよ、椅子とか棚とか高いもの買う人いますけどそんな余裕ねーだろって感じ。安くても見栄えするもん今の時代腐るほどありますからそれでいいんですよ。
金を余剰に置いておけば、
・もしものため(こんな時に限ってなにかが起きるものです)
・心の余裕ができる
というメリットがあります。僕なんて開業して1ヶ月後くらいにトラックに轢かれて、その2週間後くらいに父親が入院しましたからね(笑)
金銭的にもかなりきつかったですし(2年程で600万ぐらい僕が出したし)精神的にも一時期ハイ&攻撃的になってちょっとおかしくなりました。まあそのおかげでビジネスが上手くいったとも言えるかもですが・・・健全ではないですよね
幸い事故った時は奇跡的に1週間くらい肩が痛いだけだったのでよかったですが、僕が入院や死亡なんて可能性もあったわけです。その場合はマジで終わりです
というわけでお金は多めに置いておきましょう。僕は400万置いておきましたが、かなり助けられました
目安としては年収の3倍は最低でも貯金しておくほうがいいです。まあ起業する時は無理だけど(苦笑)
人脈を作れ
定番の人脈です。あるに越したことはありません
僕は人付き合いが苦手ではありませんが好きじゃないです。なので基本的に人脈はないのですが、それでも最低限はありました
起業する前に色々動いてたのでその流れでできた感じですね、最近だとSNSでも作れます。もちろん、できれば濃い人脈がいいです。
人脈があると何がいいかって無駄なコストや時間をなくせるんですよね
こんな集客媒体を使ったらこんな数字がでたとか、この商品はこんな結果が出たとか、こんな便利なサービスがあるとか色んな情報を知ってから動くことができます
僕の場合だと、ポータルサイトの契約費がある一言でタダになったし、健康保険などの福利厚生面が半額になったり、節税知識なども教えてもらえました
もちろんギブアンドテイクな面もありますが、人脈があるとスピード感がかなり違います
起業してセミナー行ったりSNSで起業家の情報にふれれば、人脈を作る機会が必ずあるので積極的に行きましょう。飲み会とかはできれば参加したほうがいいです。
私コミュ障なんで飲み会とかはちょっと・・・とかって人いますけど、ビジネスやるのにコミュ障とか確実に成功できません
人間的魅力がないと客なんて寄って来ないでしょう(苦笑)
よく勘違いされることですが、大人しいとコミュ障は違いますからね。大人しくても魅力的な人っていますから。
別にテンション上げてウェーイwwwwとかやる必要はないんで、できるだけ人と会うようにしましょう。
最悪を想定し、対策も考えておく
これは本当にやっておいてよかった事です。僕はもともと慎重な性格なんですが、これに何度助けられたことか。
僕の場合はすでに書いたとおり、父親の急な入院と僕がトラックに轢かれるというウルトラCな出来事がほぼ同タイミングでおきました
父親は半年くらい入院してたんで、その間の稼ぎ頭は僕だけ。しかも父親は飲食店をしていたんでその店の撤去費用もありました。金と時間がいくらあっても足りないという状況です
その状況でトラックに轢かれたもんだからさらにめんどくさい。僕に怪我がなかったのが奇跡でしたが、なんか持ってるなとも思いましたね(笑)
開業したタイミングで家族が倒れたり、病気になったりはよく聞くことです
店が火事になったり、地震がおきたり、泥棒にあったりなども飲み会の席でよく聞きました。そのタイミングでそんな事ある?って感じですが、起きるものなのです
具体的に何が起きるかはわかりませんが、だいたいはさっき書いた災害や病気がほとんどだと思います
大雑把に「もし、今それが起きたらどう対応するか?」くらいは考えておいて、実際に対応できる準備はしておきましょう
今でなくてもいつかは必要になりますしね。僕の場合は「現金持ってればなんとかなるだろ」って思ってたんで多めに残したわけです。
こういう時に人脈に助けられたりもよく聞く話です
僕が知ってるケースだと50代で1人で美容室やってた人が店で倒れちゃってもう店もできない状態になり、店を撤去しないといけなくなりました
しかし、その人は入院してるしお金もないしで物理的にも金銭的にも動けない。そんな状況だったんですが、Facebookで知り合った人達数人が全部やってあげてました
もちろんそれだけやってもらえる付き合いだったのかもしれませんが、元々はネットで知り合ってセミナーで会い、懇親会を繰り返すことでできた人脈だったようです
人が困った時は人に頼るしかないのです。僕もそうですが、1人でビジネスやりたい!って人も多いと思うんですけど、ホントの意味での1人ではビジネスできないですよ
「人に貢献する」という意識は常に持っていましょう。それが成功する1つの秘訣だし、人が寄ってくる要素の1つでもあります。
起業が成功するかは「する前」から決まっている
起業して僕がやったこと、やってよかったことはこんな感じですかね
適当に思いつくままに書きましたが、メインどころは紹介できたかなと思います
今思うと、やはり起業というのは「起業する前から成功するかどうかは決まっている」ということで、起業してから成功しようともがく人がいますがもう時すでに遅しなのです。
これからは起業というのが、みんなが思うよりもっと身近になっていきます
感度の高い人はもうそうなってるんですが(そんな人が若くしてネットで稼いでますね)、一般層にもそういう認識が共通となります
その時には起業ではなく「個人で稼ぐ」という言葉に置き換えられているかもしれませんね
副業でも起業でも独立でもなんでも呼び方はなんでもいいんですが、規模関係なく個人で稼いでいくのはもう当たり前の流れです
そんな時、結果がでる人でない人の違いは「どれだけ準備していたか?」「どれだけ行動しているか?」「どれだけユニークか?」の3つしかありません。
準備や起業直後の事を知る機会ってあまりないと思うので僕の例ですが、ぜひ参考にしてみてください
とりあえずビジネスと起業したい分野の知識学んで、金ためて置く事は必ずしておくことをススメます
ビジネス知識に関しては次世代起業家セミナーを見ておけば十分すぎます
2018.04.03
「個人で稼ぐ」ファーストステップ。無料で学べる次世代起業家セミナー
こんにちは、美容室経営&美容師引退を目指してる齋藤です この記事では当ブログで紹介している「次世代起業家セミナー」を詳しく紹介します 次...
次の記事は「僕が目標達成した時の話」です。燃え尽き症候群的な(笑)
2021.07.06
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美容室開業の具体的な方法はこちらで読めます
2021.07.20
年収1000万美容師になるための準備~独立の方法
この記事では「年収200万円代の美容師が年収1000万になる方法」をまとめています 僕は27歳で個人美容師として独立して1年で年収800万...
こんにちは。
私も起業したことありますが、全然考えてなかったと痛感しました。
そして、どれも正しい考え方だと思います。
とても勉強になりました。