前回の記事で「美容室開業にあたって最も重要な3つの要素」という話をしました
(別に美容室だけでなく、ビジネス全般に使えます)
今回の記事はその3つの要素である「プレイヤー」についてです
前回「人生は物質的側面と精神的側面の2つで質が決まる」と書きましたが、その考え方を使って説明していこうと思います。
みんながまっさきに忘れるプレイヤー
というわけまずはプレイヤーの考え方からいきます
ちなみに開業する時に必ずみんな忘れるのが「プレイヤー」です
プレイヤーは一番大事ですからね、忘れてはいけません。プレイヤーいないのにどうやってゲームするんだよって話です(苦笑)
開業となると「どんな店にしようか?」というソフトの部分と、「どこにどんな店舗を用意しようか?」というハードの部分しか考えない人が多いです。
しかし実際に動くのは人間であるプレイヤーなんですから、一番に考えなければいけません
気持ちよくプレイできないゲームなんてクリアできます?無理ですよね
それをいわゆる「クソゲー」というのです(苦笑)
プレイヤーの物質的側面
プレイヤーのことを考えるにあたって絶対におさえておいてほしいのは、
「あなた(家族がいるなら家族の分も)」が生きていくのにいくらのお金が必要ですか?
ということです。なにせお金がないと生活できないわけですから。
これを算出するのに必要なものは以下になります
・家の家賃
・光熱費
・通信費
・交際費
・消耗品代
・服飾
・美容代
・税金や年金、保険代
・奨学金や車のローンの返済代
・病院代
・家族の病気、天災などの突発的な支払いの為の金
・貯金に回す金
なんか家計簿みたいですよね、まあ要は生活費なので当たり前ですが
これは物質的側面のものです
このあたりは誰しもが必要な項目になるのではないでしょうか?
家族がふえればその分、掛け算になる項目もあるでしょう
家族も働いているのであれば単純に世帯でどれだけかかるか?で算出するといいんじゃないでしょうか?
生活に月に50万円かかっているのであれば、毎月50万の利益が必要になります
ここで忘れてはいけないのが、月に60万円必要になった場合、利益を10万円すぐにあげれるのか?ということです
利益をふやすためにビジネスモデルにかなりのテコ入れが必要になる場合は、結構めんどくさいことになります
まあ言い出すとキリがないし、それだと「月収200万超えないビジネスは全部ダメじゃん」ということにもなりますので、考えすぎても仕方ありませんけど。
僕が言いたいことは1つのビジネスモデルに固執するのではなく、柔軟にビジネスを作れる能力を養うべきということです
だから僕はプロフィールにも書いたように「いつでも何かを始めれる状態」になるべきだと思ってるわけですね
実力があれば「とりあえず今はこれでいっかー」で物事を始めれるのです
気に入らなければ修正するか、違うことすればいいだけですからね。
物質的側面でプレイヤーのことを考えるのは簡単だと思います
まあ要は「お金いくらほしんや?」という話なので
プレイヤーの精神的側面
次に精神的側面ですが、精神的側面は「自分がやってて楽しいことをしましょう」としか言えません(苦笑)
例えば月収200万円になっても、毎日深夜12時に帰宅して嫁に文句言われる。とか嫌じゃないですか
ホントは人雇いたくないのに雇用しているとか、逆にスタッフ入れたいのに店の構造的に入れれないとかそんな場合もあるでしょう。
僕のケースで言うと接客したくないんですよ、客と話すのもヤダ
だから僕の店は接客しませんってHPに書いているんですね
ブログも説教ばかりです。
セールストークすらしません、毎回新規客に同じこと言うのダルイから(笑)
だって定型文しゃべるってバカみたいじゃないですか。
接客したほうがリピート率もあがりますし、客単価もあがります。でもしたくないんだからしなくていいんですよ
しなくても売上の上がる店つくればいいだけの話です
もちろん閉じてしまう可能性もいくつかありますが、それは自分との折り合いです(こんな美容室なのでうちの店はスタッフ入れれません雇用&拡大という可能性を僕は捨ててるわけです)
物質的側面を満たすために、精神的側面を犠牲にしてはいつか終わりが来ます
やってて楽しくないことで結果が出続けるなんてそんな甘くないですよ
そもそもそんな人生送りたいですかって話です。
世間は僕を自分勝手とかわがままとか言いますが、いいじゃないですか
だって誰にも迷惑かけていません
自分の責任と自分のリソースでやっているのだから、うるせえよって話です
法律の範囲で仮定と結果に自分が納得できるのならそれでいいでしょう
世間体とか倫理とか常識を捨てろって話ではありません、自分なりの価値観をしっかり持っておこうぜって話です。
自分が納得できるものであればそれはきっと美しいし、誰かの役に立つものですよ
いくらなんでも自分の納得できるものが、公害のようなものだとは思えません
人間ってそこまで腐ってないですよ。
そんな人間、ほんとに極僅かだとおもうし、腐ってても本人にその意志があれば食えるものに調理できるはずです
せっかく開業するんだからとことん自分にobey(従う、服従する、遵奉する、従って行動する、ままに動く)しましょうよ
obeyするべき自分がいないのであれば、独立開業は僕は勧めません
自分にobeyしないとコンセプトもでてこないんですよね
コンセプトはプレイヤーから生まれるもの
美容室にかぎらず「売れてるビジネス」「人が集まるビジネス」って開設者の信念があるんですよね
特に小規模のビジネスだとなおさら信念が強く出ます。美容室なんてめちゃくちゃでる分野だと思いますよ。
信念はプレイヤーからにじみ出てくるものです
ソフトやハードからコンセプトなんて生まれないんですよ
コンセプト考える時って「どんな美容室にしよう」「どんなビジネスにしよう」とかって考えますが、自分がどう生きたいか?をわかりやすくしてソフトとハードに搭載できる形にするだけの話なんですよね。
コンセプトがでてこない場合は、
「その仕事が好きではない」
「何も見ておらずボーッと生きている」
「十分に満たされている(満たされても飽きるので不満は感じますが)」
「ビジネスの知識がない」
このどれかです。
仕事が嫌いなら変えればいいし、ボーッとしてるならしなければいいし、満たされているならそのままでいいかさらに違う場所に行けばいいし、ビジネスは勉強すればいいだけです
僕らは大企業ではないし、作りたいわけでもないので(むしろこれからの時代は大企業は移動力がなさすぎてしんどくなります)とことん自分の事を考えてればいいんです。
コンセプトは「行動原理」ともいえます、行動原理なんて自分勝手なものですよ
自分勝手なものでも賛同者は絶対います
かっこつけずにむき出しの欲望を出していけばいいんです
そのほうが良い美容室ができますよ。
起業するときはまずプレイヤーの事を全力で考えてください
日本人は自分のことを考えなさすぎる
そらゾンビみたいにもなりますよ(苦笑)
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