こんにちは、齋藤です(プロフィールはこちら)
「経営とかビジネス知識っているんですか?僕は美容バカでいいです」
という人がたまにいます
昔はよく美容師の集まりや飲み会に行ってたんですが、その時に「経営VS美容師」という話になるもので、実際に経営している人はビジネス知識を重視しますし、雇われてて美容師が好きな人は技術を重視します
僕は「両方いるだろ」派なので、不毛な話だと思いましたが(笑)議論としてはおもしろいテーマではないでしょうか。
僕の結論としては、
・自分で経営するなら当然いるだろアホなの?
・経営(独立、店長などの管理職含む)しないならなくてもいいんじゃね?一生雇われで美容師を存分に楽しんでください
・しかしビジネス知識あると売り上げ伸びるから、あって損することはないんだけどなあ
こうなのですが、せっかくなのでテーマとして取り上げて記事にしてみたいなと思います
色々な話が展開できるテーマだと思いますが、展開しまくっても仕方ないので、オタク特有の早口のように勢いで書いてみようかなと。
独善的な感じをうけるかもしれませんが、まあご愛嬌ということで。
「美容バカでいたい」というヤツはだいたいただのバカ
「美容バカ」っていうのは美容師が好きでずっと現場で美容師やっていたいです!的なるものです
経営VS美容師という議論になる場合、こういう話をするのはたいてい男なのですが、美容バカ=技術大好きという意味合いが強いですね
「とにかく技術を磨いてお客さんに提供したいんだ」というモチベーションであり、こういうモチベを持っている美容師は経営に興味なんかなく、そんなものに時間使うなら「美容バカでいたい」というわけです。
今の20代の美容師はこういったモチベはあまりないようで(1つのことに集中するとかがない。よく言えば視野が広いが悪く言えば中途半端)、30歳以降の美容師に多いですね
僕が美容師の集まりに行っていたのはもう7年以上前ですがその時なんて全盛期で、そこかしらで経営VS美容師という戦いが行われておりました。ミクシィやフェイスブックでケンカしてましたからね
僕は当時20代でしたが、美容バカでいたいと言う人は年齢関係なく多かったもので、とくに20代、30前半でそう言ってる人は特に美容バカをこじらせてたものです(笑)
僕は経営も美容師としてのレベルもどっちもいるだろと思っていたので遠くから眺めているだけでしたが、俯瞰してみると見えてくるものがあります
「美容バカでいたいって言ってる人で技術的にハイレベルな人いなくね?」です
セミナーでは他の人の技術も僕は見るんですが、なんか別に上手さを感じない、てゆうか俺のほうがうまいやん。ということもよくありましたし、話してみると努力もそこまでしてるわけでもないんですよ
「美容バカでいたい」ならすごい努力を趣味のごとくするものだと思いますが、練習で使う人形も月に数体しか消費しないとかそんなもんです
僕が知ってる美容バカは1体4000円の人形を毎日切ってるんだけどなあ・・・。美容バカってそれぐらいはフツーにするもんじゃないの?ということばかりでした。
「美容バカでいたい」って言ってるやつでマジの美容バカ見たことないんですよ。口だけ野郎なのです
僕はマジの美容バカを何人か知っていますし、そのうちの3人には実際に技術を教えてもらいましたが、話すだけで「ああ、この人はバカだな」というのがわかるんですよね。もう滲み出てますから(笑)
本物はやはり明らかに違うもので、女優やモデルを町で見たらオーラが違ったみたいな話ありますが、まさにそれ。まとうオーラが違う。
経営者として成功してる人って経営VS美容師の話が始まると熱く語るものですが、僕と同じ事いってましたね
「美容バカでいいというスタッフで努力してるやついない。言って悦ってるだけのセルフオナニー野郎」って。
僕はそこまでヒドイことは思わないし言わないけど、しかし実際にそうなのです。
そもそも美容バカって変態なわけですが、そんな簡単に変態にはなれませんからね
2020.05.13
個人での起業、ビジネスで生き残るためのキーワード「変態、リスク、欲望」
僕はビジネスは1人でしたいと思っています。人を雇うとかめんどくさいし、人と組むとかもやりたくありません(単発で組むとかならいいけど) 人の...
この記事で書きましたが、変態になるってかなり特殊なことだし、ビジネスの形式も限定されるし、健康であるという前提です。運の要素が高い(笑)
なろうと思ってなれるもんじゃないし、変態でいることが物理的に無理になることも多いのです。
ビジネスとは「数字の管理」である
ビジネスは数字を管理するゲームです
足りない数字をどうすればあげれるか?というのを考えて対策をうっていくもので、お金という数字を扱う以上、数字の管理からは逃れられません
「美容バカ」というのは数字にはもちろん興味がありませんから、こういった数字のコントロールもできないものです(というか興味がない)
となると必然的にすべての数字の管理を根性論で行うことになります。気合で売り上げをあげる昔ながらの方法ですね
これがどうなったかは言うまでもないでしょうけども一応念押ししておくと、美容師がきつい、給料安い、帰れないの3Kと言われる原因となったわけです。
美容バカがオーナのサロンなんてわりと地獄でして、3Kモロダシ状態です
僕も美容師になりたての頃はオーナーがとんでもなく美容師が好きな人で人間性も素晴らしく、美容師としての実力も大変に高い人の店で働いていましたが、まあきつかったですよ(笑)
毎日家に帰ったら深夜1時半とかでしたからね。給料も14万だし。
まあ美容バカならまだましで、(美容師としての学びはあるので)たいていのオーナーは口だけ美容バカですからただの3Kです(苦笑)
「数字の管理」ができる人であれば売り上げはもちろん、集客数、リピート数、などのコントロールも意図的にできます
あとこういう事できる人って俯瞰して見れるし、ロジカルな脳みそなのでとにかく要領が良い。という印象です
美容バカの店ってスタイリストになるまでに5年以上かかったりしますが、ロジカルなオーナーの店は1~3年とかでなれます。なぜなら根性論ではなく、最短の道を考えてくれるから。
これってビジネスとして考えれば当然のことで、アシスタントなんて経営的に考えればお荷物ですからさっさとスタイリストになって売上を上げてくれたほうが助かるのです
だから根性論ではなく、ロジカルにスタッフを育成するのですよ。お互いWin-Winです(Win-Winって気持ち悪い言葉だと感じるのは僕だけ?)
雇用、拡大するなら「美容バカ」ではいけない
ここまで言えばもう自動的に導かれる答えであり、導かれてないのであればあなたは美容バカ脳気味かもしれません(さらに美容師としての実力が高くないのであれば口だけ美容バカ脳)
雇用、拡大を考えているのに脳が美容バカのままだともうキツイ。っていうか詰んでます
雇用と拡大っていうのは扱う数字がふえますし、人というのはそれぞれに働く理由や目的があります。美容バカになりたくて働いてる人なんてそう多くはないんですよ
だから様々な理由を受けれるだけの柔軟性が必要なのです。それっていうのは突き詰めていくと「給与と時間」です。抽象的にまとめてしまうと「安定」を提供できないといけないわけです
雇用関係って根底にあるのそういうドライなものですよ。
となると利益というのがないとスタッフに「給与と時間」なんて与えられませんから、効率よく経営していかないといけません
雇用、拡大するなら数字のゲームから逃れられないのです。1人でやるうちは美容バカでもよくて、本物の美容バカであれば経営なんてしなくてもある程度やっていけます
しかし経営するのであればそれは数字のゲームですから、ビジネス知識必須なんですよ
雇用、拡大を考えてるのに「ビジネス知識っているんですか?」とか言っちゃってる人みると、僕は「こいつサイコパスじゃね?」って戦慄してしまいます。ブラック企業まっしぐら。
美容バカっていうのは効率を根性論でカバーする道なのです
とにかく要領が悪いんですよね。経営するなら要領良くないとしんどいし、収入の上限も低くなりがち
美容バカの年収は良くて1500万がアッパーです。
ビジネス知識いるんですか?っていう人は頭がお花畑
ビジネス知識っていうのはロジカルなものですから、経営に使うと必然的にロジカルな経営ができます
僕は単純に、効率良いほうが良いじゃない。と思うので「自分のビジネスを作ってお金をもらう」のであれば経営、ビジネス知識を覚えないのが理解できません
美容バカになって根性論で店が回ってるって、よくよく考えるとブラックボックスだらけで怖くないですか(苦笑)
こういう人のビジネスってだいたい健康面で潰れますしね。
ビジネス知識なくて勝てる人、すなわち変態な人は特殊な人であり、特殊な状況なのです
1人でずっとやっていく!とかなら美容バカでいいと思うけど、そうでない、そうなれないのであればおとなしくビジネス知識を学ぶべきだと思いますけどね
だいたい、ビジネス知識いるんですか?っていうアホな質問してくる人って「努力したくない」だけなんですよね。ちょっと考えればビジネス知識いるかどうかなんてわかるじゃないですか。経営するならいるに決まってんじゃん(笑)
ビジネス知識を学ぶと「マインド」も鍛えられるので人間性もアップしてオススメですよ。僕が教育者なら学校で必修にしますね、ビジネス知識ある人でカスやバカってなかなか見たことありません。
自分も脱美容師がしたくて副業を始めました。とても参考になります!!