こんにちは、齋藤です(プロフィールはこちら)
美容室開業時の開業資金を下げる方法を、3つのセクションにわけて解説するこのシリーズも今回でラストとなります
前回までの記事はこちら
2020.09.18
美容室開業時の開業資金を下げる方法を徹底解説【不動産契約について】
美容室を開業する時に「開業資金を下げる方法」について話します これらの記事では「美容師ならフリーランスがオススメ」としてるんで...
2020.09.21
美容室開業時の開業資金を下げる方法を徹底解説【内装、設備について】
では前回の記事の続きです 前回は「不動産契約でのポイント」をまとめましが、この記事では「内装、設備」のセクションについてまとめていきま...
この記事では開業時の費用を下げるための「集客、求人」のポイントについて書いていきます。
集客がうまくいかないことにはどうにもなりませんから、ここは気合の入るところですよね
しかし、気合い入れすぎてジャブジャブにお金使っちゃうところでもあります(逆にどこに使っていいかわからないというパターンで、集客に使うべきお金でソファ買ったりする人もいるが)
求人も同じで、自分で店を作る最大のメリットというか理由は「拡大を前提とできること」ですからスタッフ雇用がうまく行かないと事業が伸びていきません。
ちなみに拡大せずに、自分1人で個人美容師するならお金がないのに店を作るメリットなんてないですよ。荷物置き場にできたり、営業中の空き時間に他人の目を気にせずすごせるくらいです(笑)
お金があるのであれば自分の店を作ってもいいですが、ないのであればフリーランスで十分なのです(フリーランスができない田舎なら店を出すしかないけど)
どうしても店が欲しい場合はフリーランスから始めて、売上が十分に出るようになってからにするとよいですね。失敗のリスクがありません。
集客も求人も基本は「お金をかけないこと」です。かけたとしても数万円程度で十分で、小規模サロン(スタッフ数5人程度)で10万円こえてくると使いすぎです
ブログやインスタなどの自社メディア、グーグルやフェイスブックなどのネット広告を使えば広告費を抑えつつも新規客の獲得はできますので、このセクションはしっかりとコスト管理していきましょう。
求人は「勝てる」と確信してから。
まずは求人について、いかにコストを減らすかを考えてみましょう
求人で重要なのは以下のポイント
・勝てると思った段階でする
・1人とるのに10人は見る
・自社の方向性とマッチする人材をとる
・求人サイトで良い人材はほぼこない&割高
・ブログやSNSで発信する
それぞれ解説していきます。
勝てると思った段階でする
求人は勝てる!と思った段階でしましょう
この勝てるとはどういう状況かというと「集客、リピート、客単価が高い水準になった時」です。これは店を作る段階でしっかりビジネスモデルを作り込めば、3ヶ月後には結果が出てきます
なので最初の出店は1~4人程度が働ける大きさの小規模サロンでいきましょう。坪数でいうと15~20坪くらいの大きさですね(まあ、今の時代に大きな店作ろうなんて人いないと思うけど)
こうしておけば開業費用のうち、求人費を削減できますよね。集客できなかったらスタッフなんて最高のコストなんでいきなり雇用とかやめておきましょう
出店と同時に雇用するのは、慣れた人&経営資金のある人のやり方です。最初は1人で起業することをオススメします。
ビジネスモデルを作る段階で「集客、リピート、客単価が高い水準になる美容室」を実現できるやり方が浮かばないのであれば、まだ出店は早いです
ビジネス知識がそのレベルではないということですから、まずは1~2年くらいはビジネスを学んだほうがいいですね。ビジネス知識がないのに経営するなんて全裸で戦場に行くのと何らかわりません
失敗確率90%ですし、大きく稼ぐことは100%無理です。
まずは無料で見れる次世代起業家セミナーと美容室開業セミナーから始めてください
2018.04.03
「個人で稼ぐ」ファーストステップ。無料で学べる次世代起業家セミナー
こんにちは、美容室経営&美容師引退を目指してる齋藤です この記事では当ブログで紹介している「次世代起業家セミナー」を詳しく紹介します 次...
2021.07.19
超儲かる美容室の作り方が3時間の無料動画で学べる【超高利益率サロン経営セミナー】
この記事では独立開業したい美容師、フリーランスで稼ぎたい美容師など、要は「美容師としてもっと売れたい、稼ぎたい」人に2つの無料セミナーを紹介...
1人とるのに10人は見る
僕が雇われ時代にいつも思っていた「アホなんじゃないだろうか・・・」ということでもあります
最低でも「1人採用するまでに10人」は見ましょう。美容業界も求人がなかなか来ないと言われていますが、来たからといってすぐとってはいけません(知り合いなどの自分が直接探してきた人材は別)
中途採用に来る人なんて基本的に性格に問題があるか、実力がないのですよ。これは悪いことだとか良い人なんて0人だとか言っているんじゃなく、そういうもんだという前提で考えておく必要があるということです
じゃないとヒドイ人材を引くこともある。それくらいの採用は気を引き締めてやるべきものです、自社の命運がかかっているのですから。
昔働いていた店は人が来たらすぐに採用していましたが、もう問題だらけでした
入社したあとで様々な条件を言ってくるワガママ全開の人、気に入らないスタッフにケンカを売る人、仕事しないアシスタント、免許ない人(笑)、嫁がキチガイで急に休む人、飛ぶ人、カップルというのを秘密にしてきた男女
こんなんいれても売上なんて上がるわけがないし、他のスタッフの退社にも繋がります。
「1人採用するまでに10人」これは求人サイトなどで募集した場合、特に言えることです
知り合いはそもそも来てほしくない人に声をかけないだろうし、自社メディアで求人した場合は自社の理念やコンセプトに共感した人が来るので良い人材が来ることが多いです(逆に理念やコンセプトがなければ良い人は来ないということ)
人を雇って停滞する組織というのは、
・自社にマッチしない人材を雇用している
・人罪を採用している
というのがほとんどで、特に多いのが前者ですね。これは非常にかわいそうですよ、経営者の責任です
後者は人として終わってるのでそういう人とは関わらないのがベストでしょう
ただ、スタッフのやる気を削ぐような経営をしている場合はスタッフも人罪化するので、その場合は経営者がそもそも人罪であり、そんな人が雇用するなんてもう人災です。
自社の方向性とマッチする人材をとる
これは簡単な話なんですが、実際に経営に取り入れられてないことが多いですね
アイドルグループにガチのダンサーを雇用するみたいなもんで、人には方向性というものがあります。この方向性はパーソナルなものなので色々ですが、例えば美容師で言うならこんなところでしょうか
有名になりたい人→有名サロンに行くべき
稼ぎたい人→稼げるサロンにいくべき
プライベートを優先、美容師はただの仕事→福利厚生が充実しており、売上を厳しく言われないサロン
独立したい→有名サロンや、実力のあるサロンに行くべき
目的に合わせて行くべきサロンというものがあります。
これは雇用する側にも言えることであって、自社がどこを目指すのか?それにたいしてどんな人材がほしいのか?を考えて採用しなければなりません
いくら優秀でも自社の方向性と違えばお互いにメリットはないのです
驚くことに「自社がどこを目指すのか?それにたいしてどんな人材がほしいのか?」というのが明確でない経営者が多く、だから集客も求人もうまくいかないわけですね
要は理念もコンセプトもなく、ただ店をやっている状況なわけです。独立がゴールになってしまっている典型例。
僕が「なんとなく独立」と呼んでいる状態であり、この状態で経営がうまくいっている例を僕が相談を受けた範囲内では見たことがありません
今うまくいっていたとしても、それはただの利便性で他のサロンに勝っているだけの状態であり、いつかはその利便性も他のサロンに負けるのです
そもそも今の時代は「比較」される時点でもうダメなのです。比較されるビジネスは大手が勝つようにできてまして、個人は大手とケンカしても勝てないんですよ。
話を戻して、雇用する時は自社の方向性に合う人材を採用しましょう
そのためには理念やコンセプトをしっかりと作っておく必要があります。その上、その理念やコンセプトは「儲かるか」という視点も重要です
ボランティアじゃねーんだから儲からないとお話になりません。儲からないからスタッフに還元できなくて、やめられちゃうんですよ
給料いっぱい渡したら、それだけで退職率ガクンと下がるんですから。
退職率を下げたいのなら、こちらの記事もオススメです
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もはや使い古されて目新しさのない「ブラック企業」という言葉がありますよね 稼げる系の発信でよく聞く「ブラック企業で働いていましたが副業して...
求人サイトで良い人材はほぼこない&割高
求人サイトで募集するのは個人的にはイマイチというか悪手だと思います
まず高い。知り合いが昔使ってましたけど、年間で150万使ったとか言っていました。もちろんムダになりました(笑)
それぐらいコストのかかるものなのです
個人的な感覚ですが、求人サイトから来る人というのは良い人材がいない傾向にもあるなと思います
ひどい場合は助成金目当てで仕事探してない人とかも見学に来たりしますね。これハローワークから来る人のことだけど(笑)
ブログやSNSで発信し、店の方向性に共感する人を採用する
そもそも考えてほしいんですが、自分がサロンを探す時に求人サイトなんて見ますかって話なんですよ
僕であれば間違いなく見ないですね。だって今どきネットでいくらでも色んなサロン見れるわけですから
オーナーのSNSやブログ見れば人となりや理念まで見れるわけです。わざわざ求人サイトなんて見る必要性を感じません。求人サイトにのってるのなんて場所と給料だけでしょう。
僕が知ってる、スタッフ雇用がうまくいってるサロンは規模関係なくSNSやブログで求人やってます
ブログやSNSなどの自社メディアを見て来る人というのは、少なくともメディア上で表現されている店の方向性を感じ取って応募してくるわけですから、その時点でズレが少ない。そして求人費用もかかりません
美容室のような高度な専門知識が必要であったり、人が重要な仕事というのは、「働かないと飯が食えないからここで働きます」という人は必要なく、あなたの店の方向性に共感した人でないといけません
求人サイトというのは「ただ働く場所を探してる人」が見るものであり、美容室の求人には不向きです。あーいうのは工場とか、人間であれば誰でも良いというビジネスで使うものです。
集客は自社メディアでやる
次に集客ですが、実は求人と同じ考え方です。集めるのがスタッフか客かという違いがあるだけ
集客が下手くそな人は求人も下手くそだったりします
求人も集客も必要なのは「自社の理念と方向性とメリットを説明し、来たいと思わせる」ことですが、それをするためには外部へ露出の機会をふやさなければなりません
人の目に触れなければ選択肢にも上がってこないわけですから、求人の場合であれば何らかの方法で求人をかけるわけだし、集客も同じです
その方法やはり「自社メディア」(今であればブログ、YouTube、SNS、広告)なのです
広告以外は基本的にタダでできますから、そういったものを作り込んでおく事が重要で、これだけで集客や求人に必要なお金がかなり浮きます
ブログなんてマジでタダですからね(サーバー代、ドメイン代はいるが年間1万円くらいのもの。サーバー1つかりればブログいくつも作れるし)
集客能力のない人はポータルサイト頼りになりますが、あーいうところは絞りに絞ってきますので(笑)非常に高額であり、費用対効果も低いです
ホットペッパーなんか使わないか一番下のプランでいいんですよ。上位のプランなんか30~50万とかしますから個人の美容室が払える金額ではありません
個人の美容室でも月10万のプランとかにしてるオーナーいますけど、求人に毎月10万かかってるとかかけ過ぎですから。個人の店ならブログやインスタ、広告で十分ですよ
広告はグーグルなどのweb広告、チラシなどですが、こっちもそんなに経費かかりませんからね
web広告なんて数万円で毎月運用できるし、チラシも撒くのは10万とかお金かかりますが、撒いた時にしかお金かかりませんし、ちゃんとやればある程度のリターンはあるものです(まあネットより効率悪いけど)
集客については他の記事で詳しく書いてるのでそっちを読んでください
2021.07.15
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この記事は「年収200万円美容師が独立開業して年収1000万になる方法」の続きです 前回の記事はこちら この記事では「集客」につ...
2020.08.11
メディアを使った集客戦略で絶対にハズしてはいけないマインドセット【Iさんからの相談】
前回に引き続き、Iさんからの相談内容をシェアしていきます 7月に初めて相談をもらい回答したんですが、その後ちゃんと行動してくれまして(行動...
あと求人する前に頭に入れておいたほうが良いこともこちらの記事で書いています
2020.09.13
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起業するのであれば「人を雇用するのかどうか?」は1つのターニングポイントでもあります 人を雇用しないとビジネスが始まらない場合や、情報発信...
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