こんにちは、齋藤です(プロフィールはこちら)
ブログを運営していく上でよく言われるのが「役立つ情報、悩みを解決するような内容を発信しましょう」というものです
ブログなどの情報発信に限らず、僕がやっている美容師とかでもこれは言われることでもあり、自分のファンを作りたければとにかく顧客の悩みを解決しろというわけです
これは間違いではありませんし、僕もこのような記事を書いてはいますからブログにおいても有効な戦略の1つです
美容室などのリアルビジネスでも有効で、チラシ、ブログなんでもいいですが、集客のためのメディアで見込み客が悩んでいそうな悩みを解決できます!というのは基本的なテクニックです。
ただこれはあくまで「集客」や「アクセス」を集めるには有効ですが「愛される、ファンになる、リピートされる」ということとは全く関係がありません
「役立つ情報、悩みを解決するような内容」発信したところで、愛されるわけではないのです
どんなに良い情報を発信していようが悩みを解決していようが、それだけでは愛されることはなく、使い捨てされます。
ソリューション(解決する方法)だけでは一生愛されるブログやビジネスを作ることはできません
お客さんに愛される人と使い捨てされる人の決定的な差はココです
こういう視点のない人が「ブログは役立つ情報、悩みを解決しましょう」と声を大にして言っていますが、それをそのまま実行するとお客さんに情報を抜かれるだけのブログになってしまいます。
そもそもソリューションというのは誰でも書けるものですからね
解決策なんてそう多くありませんし、パターン化されるものですから。今はいくらでも情報あふれてるんで、ソリューションに大きな価値というのはそもそもありません
人を集めたいのであれば「愛される」というのは必須条件です。ソリューションだけでは愛されません
これはブログでもビジネスでも人間関係でも共通していることでして、今回は「愛されるブログと使い捨てされるブログの違い」という視点から話します
自分のブログの見直し、ビジネスの見直し、人間関係の見直しまで踏みこめる味わい深い記事となるでしょう(笑)
ソリューションの提供だけをすると絞りカスになるまで使って捨てられる
ハッキリ言ってしまうと「ブログは役立つ情報、悩みを解決しましょう」というのはもう寒いです
まだそんなこと言ってんの?って感じですし、ブロガーやインフルエンサーが言うことを真に受けた人が愚直にせっせとソリューション記事書きまくってるのを見ると「こいつバカだな、でもかわいそうだな」と思ってしまいます。ごめん
ソリューション系の記事は検索エンジンからのアクセスも見込めますし、実際に困っている人の助けになりますからそういった意味では有効ではあります
しかしさっきも言ったようにソリューションだけでは愛されないし、ブログ運営でいうと収益のアップやPVのアップには繋がりません(もうSEOで集客するのもキツイし)
じゃあどうすればいいのか?という話ですが、その前にソリューションの提供だけをしているとどうなるか?ということを話します
これ、ソリューションの提供だけをしている人に誰もがやってることなんですよ。
簡単に言ってしまうとソリューションの提供だけしてると、使い捨てカイロや紅茶のティーバッグのような扱いをされます
寒い日に手を温めるために使われ、家に帰るか冷たくなったらゴミ箱へ。紅茶であれば味が出れるまで絞り尽くされる
モノではなく人間でも例えてみましょう。よく言われるのが「稼ぐだけの男」と「顔がいいだけの女」ではないでしょうか
これに関してはどうなるか言うまでもないですね。愛されることなく、利用されて終わりです。
ソリューションの提供だけだとマジで愛されないんですよ。いいとこ取りされて終わりです
これはリアルビジネスでも同じで、僕はこの事実を知った時は結構ショックでした(笑)
御存知の通り僕は美容師なわけですが、この仕事ってソリューションの提供をしてもリピートされないんです
髪の毛を傷んでる人をどんなにツルツルにしても、変な髪型の人をまともな髪型にしても、それだけではその人の目的が達成された時点でもう来なくなるのです。
ソリューションの提供というのは際限もありません
次はこれ次はこれとどんどんエスカレートしていきます。答えれなかったらその時点で終わりだし、答え続けてもいつかは問題がなくなるわけですから用済みになります
ソリューションの提供というのはラットレースなんです。
これはブログでも同じで、問題が解決されたら読まれないんです。特にブログなどの情報発信ってそもそもの目的が情報ですから、なお顕著
目に見えないものというのは無料が当たり前ですから、ソリューションの提供だけのブログが収益化できないのは当然のことなんです
だからブロガーの収益化の方法はアフィリエイトやアドセンスが多いわけですね。どちらもビジネスというレベルで稼げるものではないし、長くやるものでもありません
実際軒並み死んでますからね(苦笑)
収益化の話は今日はしませんが、これは覚えておいて損はありません。
ソリューションだけでは愛されない
ソリューションの提供をするな。ということではありません
グーグルからのアクセスもあるわけですし、それを必要としている人がいるのなら書くべきです。ソリューションもコンテンツの1つですからね
他を圧倒するくらいの情報を持っていれば強いコンテンツになりますし、さらに独自の視点で書くとおもしろいものにもなります。
しかし、愛されるならソリューションだけでは不足なんです
顔がいいだけの人間はモテはしても愛されることがないのと同じで、モテるというのはブログでいうと「アクセスがある」というだけですからね
アクセスがあっても情報抜かれてサヨナラされれば収益なんてでないし、ましてやファンもできません
いわゆる、便利な人で終わるのです
「やさしくていい人」がモテるのかというと違いますよね(苦笑)
抽象的な情報と具体的な情報
では何が足りないのか?
もったいぶらずに結論をいってしまうと「抽象的な情報」です
この言い方だとちょっと意味がわからないかもしれませんが、僕らはこういう感覚を常にもっていて、日常でもよく使います
言われれば当たり前過ぎて納得するかと。
物事には抽象的な情報と具体的な情報があります
ブログのような情報発信だと扱うものがそもそも情報になりますから、より顕著になります
先程の顔がいいだけの人間はモテない系の話で例えると、具体的な情報とはまさに「顔がいいこと」です。そしてこれだけではモテない
じゃあモテる人間はどうかというと、顔がいいとか金持ってるとかの具体的な情報に加えて、抽象的な情報も持っているわけです
抽象的な情報とは言葉通りに抽象的なものですから上げればキリがありません。多ければ多いほど魅力的ともいえます
頼りがいがある、かわいいところがある、やさしい、明るい、一緒にいて楽しい、真面目、喋り方が良いなどなどなど。要は「目に見えないもの」ですね。
価値というのは具体的な情報と抽象的な情報で決まります
ブランドのカバンとか具体的な価値でいうと数千円ですよ(苦笑)ルイ・ヴィトンなんか塩ビのカバンが20万するわけです
あれっていうのは抽象的な価値であそこまで高くなっているわけですね。そしてその抽象的な部分にファンがいるんです、だから世界中で人気なのです
もちろん具体的な価値であるカバンのデザインなど、カバンそのものにも一定の価値はありますが、重要なのは抽象的な情報と価値です。
絵画の世界なんてもっとわかりやすい
ピカソの絵なんてキャンバスに絵の具塗ってあるだけです。具体的な価値と情報なんて描かれている絵と絵の具とキャンバス代くらいのもの
しかし抽象的な情報によって抽象的な価値が高まり、億という値がついちゃうわけです
億払ってもほしい!という人がいるから値段がつくわけで、ピカソの絵も抽象的な情報と価値によって愛されているということになります。
ブログにおける抽象的な情報とは?
モテるということでも絵画でもそうなんですから、ブログだってそれは変わりません。具体的な情報だけではダメで、抽象的な情報が必要なのです
ブログでこれをどう表現していくのか?問題はここですが、意外と単純なことです
リアルに存在するものは物質の後に情報が来るのでめんどくさい面もありますが、情報発信の場合はそもそも情報ですからコントロールしやすいと言えるかもしれません。
ブログでいう具体的な情報とは問題、悩みを解決するものです
筋トレ系のブログであれば筋肉の付け方やトレーニング、食事法などですし、ビジネス系ブログであれば起業の仕方やビジネスの学び方などがこれになります
僕は美容室のブログもやっていますが、上手い美容師を探す方法や前髪が変になる理由などを書いていて、これも具体的な情報ですね
ブログにおける具体的な情報とはソリューション、ノウハウ系の記事なわけです。
ではブログにおける抽象的な情報とはなにか?それは「オピニオン記事」です
オピニオンとは主張、意見ですね。簡単に言ってしまうと「人となり、世界観、信念や思い」などが見える記事です
筋トレブログで言えば、筋トレを始めた経緯や筋トレへの考え方、思い、巷で言われている筋トレノウハウへの意見などですね
ビジネス系ブログでも美容室のブログでも同じで、自分の活動への思い、信念、考え方などを語ればいいのです。
「この人と関わっていたい」と思われることが重要
人間は抽象的な情報にはおもしろさを感じますが、具体的な情報はよくて「へえ。勉強になったなあ」と思って終わりなんです
今なんて情報溢れてるし、無料でとれるものなんで「あ、俺の欲しい情報あったわ。ラッキー」で使い捨てされるのがオチ
学校の教科書を思い出してもらえばわかりやすいでしょうか
あれは具体的な情報しか書いてませんからツマラナイのです。だから何度も読み返すことなんてありえないし、必要な時に見て、必要なくなればいの一番に捨てられますね。
そのツマラナイ教科書に抽象的な情報を付け加えておもしろくできる教師が「人気のある先生」になるわけです
人気のある先生になるためには、
・具体的な情報をわかりやすく、しっかり伝えれる知識(伝えたいジャンルの知識量)
・テストで高得点が取れるようにしてくれる
というノウハウ、ソリューションに加えて、
・教師という仕事にたいする思いや信念
という抽象的なものが必要です。
便利な先生ではなく「この先生に教えてほしい」と思われないと、人気のある先生にはなれません
これはブログでも美容師でもモテる人でも同じことです
「この人と関わっていたい」と思われないと愛されることはないのです。具体的な情報だけではここまでいかないんですよ
熱意や思いという抽象的な情報や魅力がないと「この人」にはなれません
SNSの流行で「誰が」というのが重要な時代になりましたから「この人」にならないと「関わっていたい」と思われるわけないんです
だからブログでもソリューションの提供だけで終わってると、いつまでも小遣い稼ぎのブログにしかならないのです
人気のないブログというのは人間扱いされていないんですよ。せいぜいタダの便利な情報なんです。
参考記事
・売れてる個人起業家、インフルエンサー、ブロガーは「何者か」になろうとしている
ノウハウ記事とオピニオン記事の役割
ここまでの話をまとめると、
・愛されるブログとはソリューションだけではなく、抽象的な情報がある
・ソリューションはノウハウ、悩みを解決する記事で、抽象的な情報とはオピニオン記事である
・主張、意見、思い、信念などがあるからおもしろい。そして「あの人」になれる
というわけですから、ブログはノウハウ記事とオピニオン記事を書くべきというわけです。
【ブログにおけるノウハウ記事の役割】
1:検索エンジンからノウハウ記事へアクセスしてもらう
2:役立つ情報を発信していることを知ってもらう
3:どんな人間が書いてるかを知ってもらう
4:内部リンクなどでオピニオン記事へ誘導する
5:価値観に共感してもらいファンになってもらう
6:メルマガ登録、コンテンツ購入などをしてもらう
【オピニオン記事の役割】
1:リンクなどでオピニオン記事を読んでもらう
2:どういう世界観、価値観をもっているのかを知ってもらう
3:ノウハウ記事や他のオピニオン記事を読んでもらう
4:「この人と関わりたい」と思ってもらう
5:メルマガ登録、コンテンツ購入などをしてもらう
ノウハウ記事とオピニオン記事のブログでの役割をまとめるとこういう感じですね
これはブログでの形式ですが、情報発信者で稼げている人は必ずこういう情報提供の形になっています
メディアが変わるとノウハウとオピニオンのバランスや導線などが変わりますが、Twitterなどでも基本的な考えは同じです。
ブログは文章力を鍛える最高のツール
おもしろくないブログとはソリューションやノウハウ記事ばかりなんですよ
「100記事書きます!とかブログ頑張ります!」とか言ってる初心者は特にそうですね。だから稼げないし何者にもなれないんです
オピニオン記事を書くためにはその分野の知識と、わかりやすくておもしろくするための抽象化能力、そして信念や思いがないと意見や主張はできませんからそれらが必要になります
さらに文章力、ブログの編集まで必要ですから、文章を書くっていうのは結構なハードワークです。
そこで短文ですむTwitterや動画のYouTubeに移行する流れもありますけど、文章が書けない人っていうのはそういったメディアでも愛されることはありません
なぜかというと、文章力というのは構成力ですから文章力がないと短文で刺さるツイートはできないし、動画も作れないんです
人間は言葉以外でコミュニケーションできないですからね。文章が書けない人は言葉を伝える能力がないのです。そんな人はどんなメディアに行こうが同じ結末です
ブログというのは文章力を鍛えるには最高のメディアですし、オワコンと言われてますけど自分の活動の拠点とすることもできます
情報発信するのであれば、ぜひやっておきたいメディアだったりします。そして愛されるブログにしましょう。
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